雨、19度、96%
朝早くから掘ったたけのこをその日のうちに湯がいて、わざわざ送ってくださる友人がいます。「送りますよ。」と連絡を受けると心待ちにします。季節のたけのこです。湯葉と炊き合わせようか、わかめもいいなあ。それに主人ももうすぐ帰ってきます。
友人からメールが入りました。「城南郵便局から配達のために持ち出されてますよ。」あと1時間以内には我が家に到着です。4月から配達のおじさんが替わりました。以前のおじさんは3月最後の配達の時に「明日から所属の郵便局が変わります。下川さん、お世話になりました。」とご挨拶。お世話になったのは私の方です。そんなことを思い出しながら、インターフォンをチラチラ。
クール便を開けると、ジップロッックに水に浸かった大きなたけのこがたくさん。「重たいわ。」そして大きなひろうす、ガンモです。福岡ではひろうすは手作りするか、デパートに行かないと売っていません。キッチンペーパーに包まれたさんしょ、よく見ると花さんしょまで付いています。たけのことひろうすの炊き合わせ、それにたけのこの穂先の柔らかいところをお刺身に、とメニューが浮かびます。
歯の調子が悪いと言って帰ってきた主人に、柔らかいところだけを選んでたくさんのおかかでたけのこを炊きました。大きなひろうすもそのまま炊きました。さんしょをパンと手のひらで叩いてのっけます。春の香りが広がります。
たけのこも美味しい。ひろうすにはびっくり、主人が「これは何?」と聞きます。銀杏ばかりか百合根がたっぷりと入ったひろうすです。百合根がねっとりと口に当たります。百合根入りのひろうすは初めてのものでした。さんしょを噛めばさっぱりと口が爽やかに。
次の日は向付にちょっぴりたけのこのお刺身を。思った通り、主人はお代わりします。写真を撮り忘れています。日本の春の美味しいものをお腹いっぱいいただきました。