小雨、21度、83%
福岡地方、昨日梅雨に入りました。昨年の梅雨は大雨が多かったように記憶しています。30年ぶりの日本の梅雨でした。ジトジトとした梅雨しか知りません。気候も大きく変化しています。梅雨は嫌ですが、日本の梅雨より高温多湿な香港で長く生活したおかげで、この時期の生活の仕方は心得ています。ちなみに現在の香港、気温28度、湿度85%です。
朝、玄関を開けると甘い香りがします。「くちなし」が咲き始めています。玄関脇の高い木には一重の「くちなし」が次々に咲きます。子供の頃この家にあった「くちなし」は八重咲きで別の場所にありました。夕方お風呂に浸かっているとひんやりと香って来たことを思い出します。一重咲きの「くちなし」は香りが薄く感じます。「くちなし」は香港でも暑くなる一歩手前、4月には花市に並びました。「白蝉」と呼びます。八重の「くちなし」のふっくらとした蕾は白い蝉に似ているからだそうです。「くちなし」の香りの清涼感を蒸し暑い部屋に一輪、どの国の人も考えることは同じです。
蒸し暑さでいただいたバラの花が首からしおれています。摘んで来た「ドクダミ」も元気がありません。水切りしてしばらく様子を見ましたが、再生したのは「エデンロマンチカ」だけでした。 切り詰めて芍薬とは別に挿しました。「小判草」は北海道の友人たちの勧めに従って、 ドライにしてみます。寄せ植えに買ってきた「レモンスライス」の花がひと枝、車に落ちていました。明るい黄色は元気をくれます「モモさん、どうぞ。」
空気を清々しく、明るさを添えることがこの時期の生活の信条です。庭から「くちなし」をひと枝切ってきて挿しました。床の間に飾ると、 ココさんがクンクン。甘い香りに誘われたのでしょう。モモさんが、花をいける度に匂ったことを思い出します。昨年のような大雨災害のない梅雨でありますように。家の中を整えて、この梅雨が過ぎるのを待ちます。