晴、21度、53%
イチジクが好きで香港でも出窓で木を育てました。実も好きですが、葉っぱの形も可愛い。イチジクがなると鳥たちがやって来ました。目敏い鳥たちです。そこで、イチジクの実を守るために鳥に餌を与えました。イチジクは病気にかかりやすく、アブラムシが付いたりスス病に罹ったりと急に弱ります。帰国を決めた頃、お庭にイチジクがある友人に頼みました。「挿し木で分けてくださいませんか?」厚かましい話です。昨年帰国して間も無く、イチジクの苗が送られて来ました。まだ寒い2月、日当たりを考えて植えました。。
日本でも同じ事でした。カイガラムシや幹に食い込む虫こそつきませんが、葉っぱは無残に食われほんのわずかの新芽しかつけない状態でした。困り果てていました。この3月、苗屋さんに行くとハーブの中に「ルー」が売られています。あまりに匂いが強い「ルー」はハーブとして好かれません。癖のある匂いです。ところがこの「クー」とイチジクは相性が良く、「ルー」はイチジクを害虫から守ってくれると何かで読んだ覚えがあります。香港では苗も種すら売っていませんでした。早速小さな「ルー」の苗を2つ買いました。イチジクは裸木で冬を越します。まだ裸ん坊のイチジクの根元に「ルー」を植えました。
暖かくなり始めるとイチジクが旺盛に新芽を出して、伸び始めます。毎朝、虫がいるか、病気はないかと点検します。そして、ルーに「しっかり守ってよ。」と声をかけます。 雨も繰り返し降ります。気温もグングン上がります。イチジクは「ルー」に守られて病気も虫もなく成長中です。
昨年の不調を取り戻す勢いで大きくなっています。
イチジクと「ルー」もコンパニオンプランツです。コンパニオンプランツ、相性のいい植物は成長を助けたり、実の付きをよくするばかりか、こうして害虫からも守ってくれます。植え付けた時の2倍の大きさになった「ルー」、いずれ黄色い花をつけると思います。「ルー」は葉の匂いと花の匂いとそれぞれが独特の臭みがあるそうです。宿年草ですので、しばらくお仕事してもらいます。盛夏になると虫の種類も変わります。まだまだ気が許せないイチジクです。