晴、16度、51%
台所仕事ではものを細かくするという作業が多くあります。包丁1本で片付けられるほど器用ではありません。いろいろな道具にお世話になります。日本人にとっては、大根おろしやワサビをおろす、生姜をおろすときに使うおろし金、ワサビ専用のクジラの皮を使ったおろし金すらあります。用途によっておろし金を使い分けると口当たりの違いに驚きます。植物の繊維の切れ方が違うからでしょう。しかし、おろした後の始末が結構大変です。尖った目に大根や生姜の繊維が残ります。レモンを下ろせばまず取るときにすら竹串で濾さがなくてはなりません。
大根や生姜の時は、 有次の両面下ろしで十分です。このおろし金で大根を初めておろした時その大根おろしのまろやかな味に驚きました。けど、おろすのに力が要ります。
こちらの四面おろしは、イタリアのもので我が家では2代目です。
チーズをおろしたりや「大根餅」を作るときに使います。香港では「大根餅」を作るときほとんどの家庭が使うので家庭雑貨のお店には必ず売られています。初代が壊れたのは持ち手です。これも力を必要としますので、持ち手が外れてしまいました。
竹で出来た「鬼おろし」も持っていましたが、それでおろした大根のボソボソ感がいただけず始末しました。
力を必要とせずに洗うのも簡単なおろし金が欲しいと思って、数ヶ月前に求めたマイクロプレインのおろし金です。力を入れずにおろせます。おろしたものもポンと叩くだけでお皿に落ちてくれます。洗うのも簡単です。便利なので、専らこれ1本で済ませています。でも、大根おろしはうまく出来ません。「大根もち」を作るときのやや太めのおろしも出来ません。有次のおろし金も四面おろし金もやはり必要ととってあります。
5センチ足らずの幅のマイクロプレインのおろし金はお生姜、レモン、チョコレートをおろすときには活躍してくれます。歳と共に力が必要な仕事は億劫になって来ました。よく出来た器具は大事な助っ人です。