雨、7度、92%
コリンファースは好きな俳優の一人です。昨日のお昼、彼の新しい映画の初日だと知りました。3時から1回だけの上映です。急に行くことに決めました。
「ブリジットジョーンズの日記」で初めて知ったコリンファースです。「英国王のスピーチ」でアカデミーをとって、最近では「キングスマン」シリーズで目にします。イギリス人そのままのような人柄に感じます。
実話を基に作られた「喜望峰の風に乗せて」です。この邦題より「THE MERCY」原題の方がこの話を適切に伝えています。1968年、単独無寄港の世界一周ヨットレースに挑戦したアマチュア船乗りの話です。負債を抱えた会社経営者が選んだのは会社も自宅も担保にしてこのレースで得る賞金と栄誉でした。でも相手は海、自然です。思うようにいかない記録に虚偽の記録を報告します。当時はGPSもありません。実は彼は喜望峰まで行かずUターンしていたのです。その罪の意識に気付き、帰港する前に海に身を投げます。その時彼が感じたのが「MARCY」。単純に日本語に訳せば「慈悲」です。彼の家族愛、夫婦愛が下敷きにあります。
宗教的なバックグランドがあるので日本では受け入れられないかもしれません。日本人には「キングスマン」のコリンファースの方がすんなり入ってくるはずです。コミカルな役、真面目な役、役者さんですから幅広くやらなくてはなりません。紳士的な顔つき、正当な米語ではない英語、くぐもった声、私が好きなのはやっぱり少しコミカルなコリンファースです。