晴、5度、79%
この時期、見てみたい花が蝋梅とマンサクです。蝋梅は香港にもありますが香りが薄く感じました。昨年、散歩の途中で蝋梅のあるお家を見つけました。ここ数日、毎日その道がお散歩コースです。ところがマンサクに至ってはご近所に1本もありません。
先日、田舎道を車で走っていたら無人の花屋さんがありました。通りすがりにちらっとマンサクの花が置いてあるのが見えました。車を路肩に停めて、お財布を片手に無人の花屋さんに戻りました。やっぱりマンサクの花です。ボソボソとした黄色い花です。硬貨を数個、ポストに入れてあるだけのマンサクの花を買いました。何十年ぶりに見たマンサクの花です。車に戻りながら、近くの木々を眺めます。「どこかにマンサクの木があるかしら?」姿はありませんでした。
ボソボソとした黄色い糸を開いたようなマンサクの花、地味な花です。香りがあるわけでもありません。昨日、繁華街の洒落た花屋さんにもマンサクの花が売られているのを見ました。立派な整ったマンサクの花でした。お値段も私が求めたものの倍はします。家に帰り、座敷に活けたマンサクの花を見ました。枝先にはまだ蕾がついています。枝ぶりも花のようにあっち向こっち向、野趣味のあるマンサクです。
香港では枝ものが花市にもほとんど出ませんでした。切り花ばかりでした。枝ものを活けることが出来る、これも帰国の楽しみの一つでした。もうしばらくすると庭の梅を手折ることが出来ます。沈丁花の花も一つ二つと開き始めています。
蝋梅、マンサクと花の訪れが始まりました。あの無人の花屋さん、またいつか行ってみたいと思います。