チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

寒椿

2019年01月20日 | 菓子

曇、14度、85%

 今日は大寒、一年で一番寒い時期です。でも今朝は14度と昨日よりもぐっと気温の高い朝を迎えました。そして、今日は亡き母の誕生日です。

 最後の誕生日には施設からの許可が出て食べたがっていた握り寿司を差し入れしました。びっくりするほどがっついて食べた母の姿を思い出します。お箸を使うのももどかしかったのか手で口に運んでいました。部屋を出る時、「来年もまたお寿司ね。」と言ったのを思い出します。その7ヶ月後に亡くなりました。あの日からもう6年です。

 母の施設を見舞う時には必ず和菓子を持参しました。自他共に認める「あんこ好き」でした。香港から福岡空港に降りてまっすぐ施設に向かうようになると、香港で私が作った和菓子を持って行きました。滞在中は好きだった有名店の和菓子を食べ切れる数だけ求めて運びました。私がドアを開けると、「あんこは?」と聞くような母でした。

 大寒、母の誕生日、そんな思いで「寒椿」のお菓子を作りました。久々の和菓子作りです。外は外郎、中は白こしあんです。この季節、夕方の暗さの中でも椿の色が目に飛び込んで来ます。ぽってりとした赤い色に目が留まります。

 しばらくぶりでしたので外郎の生地がやや柔らかめに仕上がりました。一口食べました。 時間をかけて作った手亡の白豆の餡が豆の香りを損なわずに美味しく感じます。母に供えました。昼前には義母の病院にも持っていくつもりです。

 生きていれば今日で92歳です。ひとときの時間、母を偲ぶつもりでいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする