曇、21度、84%
一昨日の夕方、1通のメールが目に留まりました。「まだ入場券が引き取られていません。」「何の入場券かしら?」美術展でもほとんど事前にネットで申し込んで発券を済ませて会場に向かいます。券を買うのに並ぶのが嫌いです。でも予定はなにもありません。「何だろう?」画面を下にスクロールすると、「志の輔らくご」と出て来ました。「あっ!」しかも日にちは翌日、つまり昨日です。慌ててセブンイレブンに走りました。
今年の年明け、「志の輔らくご」のために渋谷のパルコに行きました。パルコでは例年一月のひと月間「志の輔らくご」がかかっているそうです。とにかく志の輔さんに会いたくて行きました。大きな会場、寄席のような雰囲気ではありません。小さな能舞台が飛び出してくるような動きのある「志の輔らくご」を楽しみました。
2月に入って友人が「真奈さん、福岡でも「志の輔らくご」が見れますよ。」と確実な入手方法まで知らせてくれました。人気の「志の輔らくご」はどの会場もすぐに満席で入手困難です。もちろんその場で買い求めました。「6月ね、まだ随分先だわ。」それっきり忘れていました。
博多キャナルシティ、川沿いに建つ商業施設です。海外からの観光客が戻って来てごった返しています。劇場は4階のひっそりとした一角です。席数はパルコほどではありませんがすぐに満席になりました。福岡公演は昨日の一回きりです。私の席はぐっと前、志の輔さんの小さな表情まで見て取れました。約2時間、3つの噺が小気味良く進みました。パルコより小さいからでしょうかお客さんの反応がすこぶるいい、こうじゃなきゃね。と散々笑って帰宅しました。
昭和の私が育った時代は「古典落語」も含めて「落語」がもっと身近にありました。「落語」特有な間の取り方、顔や手の動き、そして寄席の温もりのあるお客の反応、どれもが日本でした。ちんまりとした「寄席」で「志の輔らくご」を聞いてみたいと思います。おそらく志の輔さんは寄席に出られたことはないかもしれません。師匠の立川談志さんが寄席協会を離脱されています。そんな小話を何処かで聞いた記憶があります。
「梅は咲いたか」の出囃子をまた聴きに、いえ、志の輔さんに会いに「志の輔らくご」をこれからも楽しみにしています。そうそう、チケットを買った時にも思ったのですが、東京と福岡ではチケットの値段が違いすぎます。福岡は断然安い、なんだか腑に落ちません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます