晴、3度、72%
30年もの間日本を離れて、帰国したのは5年前の2月3日でした。丸々4年日本生活を経験しました。しかもその内の半分2年間は旅行すらままならない世界情勢となりました。ある意味私にとっては日本を改めて知るいい時間を持てたと思っています。以前のように頻繁に飛行機に乗ることもなく過ごしたこの4年間、そして5年目の節目を迎えました。日本人ですから日本での生活なんてと構えることもなく帰国したのは大間違いでした。30年の間に大きく変わっていたのは「日本人」でした。いまだによく分からないことがあります。慣れで違和感を感じない時が来るはずです。
この冬は雪も少なく、県境の山を遠く眺めても山肌の色が見えています。1月下旬は過ごしやすい日が続きました。でも寒さが戻って来ました。今朝起きた時、空気の張り詰め方が一変していました。寒が戻る予報が出ていましたので、テーブルクロスは明るく、温かなものを選びました。やはり「赤」です。北欧のクロスの色使いはただの赤と白のパターンなのに部屋の雰囲気が大いに変わります。先月のウィリアムモリスのクロスの穏やかさと対照的です。 日差しの入り方、日照時間も春のそれに近くなりました。同じように寒さが来るとわかっていても、冬に向かう時のちょっと重い心持ちとは違います。「あと少しの辛抱で暖かくなるよ。」と心のどこかで声が聞こえます。
今月のモモさんのカレンダーは10歳を過ぎたばかりの頃のモモさんです。やっとこの頃からカメラのレンズを正面から見てくれるようになりました。亡くなる前の満面の笑みはまだありません。でもレンズのこちらにいる「私」をしっかりと見てくれていることに喜んでいました。「モモさん、5年前長い飛行機の旅に耐えて日本に来てくれましたね。もっとたくさん日本を見せてあげたかった。」
2月は二人の父の命日も迎えます。心穏やかにひと月を過ごしたいと思います。温かな部屋から外のデッキに並ぶ鉢植えを眺めながら。
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