晴、3度、64%
今日は父の52回目の命日です。47歳で逝きました。癌でした。当時の新しい薬も放射線治療もしましたが、入院することなく最期までこの家で療養しました。1日に2回「モルヒネ」を近くの医師が打ちに来てくれました。夜が明ける前のこの時間でした。寒い朝でした。今私がいるこの部屋で息を引き取りました。葬儀は座敷に祭壇を建て親戚、友人が大勢弔問にみえました。そしてこの家の玄関から出棺しました。
家の自分のベットの上で亡くなり、家から火葬場に向かう、今の時代を思うと父は幸せな亡くなり方だと思います。時代は進みました。家で葬儀をするのなど聞いたことがありません。亡くなるのも施設か病院です。半世紀、変化は当たり前です。
この数年、私が切に願うことがあります。父のようにこの家で逝きたい。主人、息子の家族だけに見送られこの家から焼き場に向かいたい。とても単純なことですが、これが今の時代では一番難しいことのように思われます。しかもこの私は、母、義父、義母と3人を施設に送る手続きをしました。こんな私が願うのは不遜だと思います。父の最期を思い出す時、「よかったね。」と思うここ数年です。
今日はお墓参りに行きます。仏前には父の好物のおはぎを供えました。 「大きさが不揃いで、ごめんなさいね。」中の餅を蒸す時少し打ち水を塩っぱくして作りました。いい塩梅です。
私も同じ思いです。
現在はなかなか難しいですが、環境が整って信頼出来るドクターに巡り会えば可能かもしれない、と思っています。
私の主治医はクリニックをしながら、お昼休みの時間には往診に出られています。
以前、冗談で「最期は自宅で先生に看取ってほしい」と言った事があります。先生は本気にされず「分かったよ」とおっしゃって笑ってましたが…
果たして、私と同年配の先生が現役でいらっしゃるのか奇しいですね🤣
母はワガママ、自己中心でその良い医師からもう診られないと宣告されました。然もありなんです。😄内心、本当にそうよねって笑ったわよ。
死ぬ場所もだけど、施設に入りたくないの。