晴、6度、54%
昨日の福岡地方、一枚上着をを脱ぎたくなるような暖かな昼間でした。暖かさが嬉しいと身体も心も寛ぎます。道行く人の表情も心なしか朗らかです。日差しに誘われて庭にいる時間が長くなります。一昨日まで小さな蕾だった白梅が見上げると満開でした。
梅はうっすらと香ります。気付かない人もいるようです。強い香りではありません。一瞬、鼻を掠めるともう匂いません。この一瞬の香りがなかったら、白梅を見上げることがなかったでしょう。「木が古いほど、花が少ないほど」良いと言われる梅です。苔むした枝にポツポツと咲く梅の花は風情があります。我が家の梅は私よりご高齢です。「おいくつですか?」と尋ねてみたい。私が伐採いしますが、剪定し良い枝ぶりをつけてやりたいと毎年思います。梅にしては高木となりました。
この2年、「ウグイス」がやって来ません。動く気配に見上げてもいるのは「メジロ」です。 鳴き声が違います。「梅に鶯」と言いますが、色合いからすると緑の綺麗な「メジロ」の方がお似合いです。昨日はつがいで頻りに幹をつついていました。
我が家には2本梅の木がありました。父の好きな梅の花です。ともに白梅、枝ぶりのよかったもう一本は私がこの家にいなかった40数年の間に姿を消していました。梅が咲くと一番に父に供えます。 お香、「水仙」を始め香りの良い花、香水が好きな父でした。「今年も咲きましたよ。」
「梅の花数が少ない方が良いなんて、そんなんことないわ。」私の思いです。今年は梅の生り年です。昨年は数が少なく「梅仕事」ができませんでした。今年は収穫が多いと思うと、何を作ろうかと思い巡らします。初めの年に作った「梅酒」を料理に使っています。考えたら私は甘いお酒が苦手でした。「梅酒」を料理に使うと甘味料代わりにもなります。「梅酒」だけで炊き上げた昆布は最高に美味しい。
今日から気温が下がり明日は真冬日になると予報が出ています。束の間の暖かさを満喫した昨日でした。
梅の花、さっと通り過ぎるように微かに匂いますね。
花の付き方、香りといい、控えめな梅が大好きです。