チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

切手(日本)

2016年04月10日 | 日々のこと

曇り、22度、88%

 何処に旅しても郵便局を探します。旅先から葉書を出すためです。ホテルのコンセルジェに頼んでもよさそうですが自分で切手を買って、裏をぺろりとなめて葉書にペタン、そしてポストにポトンと落とします。葉書に貼る切手を買うばかりではなく、変わった切手があれば見せてもらいます。何処の国でも何らかの記念切手があります。私が切手を買うのは蒐集のためではありません。あくまでも使うことが目的です。旅先の国で余分に買った切手は手元に残りますが、地元香港の記念切手は片端から使います。

 日本に戻ったときは手紙を出すことがありません。先日、日本の郵便局に荷物を出しに行きました。小荷物の切手は係の人が機械からペロリと出て来たシール状の物を貼ってくれます。昔のように切手を売ってはくれません。この小さな郵便局、切手の窓口に近頃発売された記念切手を袋に入れてぶら下げてくれています。後ろに並んでいる人もいないのでゆっくりと日本の記念切手を眺めます。歌舞伎の切手、ふるさと切手というのか地方の名景の切手、新幹線の切手あります、あります。

 その中から、ミッフィーの切手の柄違いを一枚ずつもらいました。よく見ると52円と82円です。「52円って、葉書の切手ですか?」と尋ねたら小さな郵便局の4人ほどの局員さん、唖然として私を見ます。間を置いて、「はい、葉書は52円です。」と教えてくださいました。国内の郵便料金を知りません。局員の人、変な人だと私のことを思ったようです。

 家の机の引き出しに入れたり、出したりして眺めます。日本の切手をシートで買ったのは何十年ぶりのことですから。そういえば先月、友人が沢山持たせてくれたお土産の中に、一枚切手のシートが入っていました。 犬たちの切手です。下の段の真ん中はパグです。みんな子犬です。こんな可愛い切手、流石に使うのが目的の私でも使えません。この切手シートはお宝保存版になりそうです。

 ミッフィーの切手で香港にいる主人に手紙を出そうと思いました。ところが今度は國際郵便の値段が分かりません。そうだ、孫に葉書をと思いつきます。 きっと、明日保育園から帰ったら郵便受けに入っているはずです。次回、日本に帰ったら誰に手紙を書こうかなあ、ミッフィーの切手が皆さんの手元に届きます。

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2016年04月09日 | 日々のこと

ガス、24度、90%

 父母共に達筆でした。父は楷書の分かり易い字を男らしく大きく書く人でした。母は、人様がなかなか読めない字をすらすらと巻き紙に書くような人でした。実家の整理の時、父のくれた葉書は数枚残しました。母の手になるものは、全て捨てました。そして母の硯、筆も母が使っていた物は全て捨てました。残したのは未使用の筆、硯、墨と便箋などの紙です。実家の改築の際、これらの小物は家具と一緒に倉庫に預けました。一年数ヶ月して引き取った家具類はカビがして、残した墨や紙にもカビの匂いが付いています。家に家具を戻して1年以上経ち、やっと最近カビの匂いがしなくなって来ました。

 今回の帰国の買い物リストのひとつに墨があります。両親に比べると悪筆な私ですが、筆を持つ機会は段々増えています。永年使って来た墨は小さくなって来ました。中国にはいい墨や筆、書にまつわる物があります。こちらで求めてもいいのですが、頭の中を残してあった墨が過ります。確か墨は2つ残しました。家に戻るなりビューローの引き出しを探します。まっさらな小さな木箱に入った硯と2つの墨が出て来ました。ひとつの墨の箱を開けると、カビの匂いがします。そして、墨が脆くパラパラと壊れています。カビが墨を食べてしまったようです。 残った硯と墨。共に中国の物です。硯は私の手のひらより小さい物ですが、 蓋をとると、彫のある柔らかな曲線の硯です。墨のパラフィン紙を剥がすとまだカビの匂いがきつくします。墨が入っていた箱の底に小さな紙切れが入っていました。 母の字です。「90、耕平さん大陸旅行の土産、硯、筆も」と書かれています。息子は、小学の修学旅行で広東に中学の修学旅行で北京に行きました。日付からすると、これは小学の時の母へのお土産です。主人も私も中国に行くと母への土産は上質な和紙に筆でした。

 この息子の母への土産のカビの匂いのする墨を香港に持ち帰りました。墨をすってみてカビの匂いがするかどうか不安です。中国の墨は日本の墨より香りがきつく付けられています。ゆっくりと墨をおろしてみました。まわりはカビの匂いがしますが、硯から芳香が立ち上がって来ました。よかった、使えそうです。

 私の硯はもうかれこれ50数年、きっと母から貰った硯に違いありません。墨をすりながら考えました。今度日本に帰ったら、あの息子が母に買って来た硯を持ち帰って使おうと。母は、孫が買って来た墨も硯ももったいなくて使えなかったのだと思います。修学旅行の土産物、子供の小遣いで買っていますからそんなにいい品ではないはずです。この私が、今から母に代わって使うことにします。母と、息子に感謝しながら。

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LCC(格安航空会社}続き

2016年04月08日 | 日々のこと

ガス、27度、97% 

 4日前、初めて「香港エクスプレス」というLCCを利用して福岡に戻りました。香港福岡間の飛行時間は3時間半です。乗った機種は、エアバス320、150名乗りの中型飛行機です。そして、昨日、復路福岡から香港に戻って来ました。

 「香港エクスプレス」の注意書きにチェックインが込み合いますから早めにチェックインカウンターへお越し下さいと書いてあります。預ける荷物はありません。行きは早朝便でしたので、香港サイドのエアポートステーションで前日にチェックインを済ませておきました。つまり、ボーディンパスだけを貰って帰って来た訳です。4月4日は香港は祭日、日本もそろそろ春休みが終わる頃、行きも帰りも満席でしたがほとんどが香港人でした。

 さて、昨日香港に戻るために出発時間より2時間前に福岡空港に着きました。見るとそんなにカウンターが込んでいる気配はありません。チェックインの時、手荷物の重さを測らせてくださいとおっしゃいます。測ると、8.2キロ。「規定では7キロまでですから、料金を払ってお預けになるか、過剰分を始末してください。」と言われます。LCCの預け入れ荷物は別途に重さに応じて料金が取られます。そこで過剰の1キロばかりを小さなボストンに詰め替えるためトランクを開けました。その時気付いたのですが、私ばかりでなく4組ほどの人が荷物の重さでトランクから荷物を入れたり出したりしています。入れ替えるとまた並んで重さを測ってもらいます。やっと何故、チェックインが込み合うのかが分かりました。持ち込み荷物の重さをしっかりと測るためです。

 やれやれとゲートの前に行きました。搭乗時間が近付くと、係の人たちがフロアーを廻って乗客に何か話しかけています。そのうちその一人が私のところにやって来ました。「機体が小さく頭上の荷物入れが狭い上、手荷物をお持ちのお客様が多いので、出来ましたらそのトランクをお預けください。」とおっしゃいます。どうも私のジェラルミンのトランクがお気に触るようです。「申し訳ありません、先を急ぎますので持ち込みます。」とお返事しました。

 LCCは全席エコノミークラスです。搭乗して荷物をコンパートメントに入れる時、「ああ、これね。」と気付きます。福岡からの香港人のお土産のトップ3に入るのが、「イチゴ」です。福岡、熊本のイチゴを箱買いでお土産にします。しかも一箱ではありません。この箱のために、頭上の荷物入れは場所を大きく取られます。しかも雨降りの福岡でしたから、傘まで荷物にある始末。皆さんどうにか荷物を押し込んでの出発でした。

 小さな機体で座席も狭いのですが、私は人にその事を教えてもらうまで気付きませんでした。身体が小さいので座席の大きさは気になりません。お弁当(電子レンジで温め直すようなご飯もの)の機内販売でお弁当、飲み物を買う人が帰りは殆どいません。皆さん旅慣れていらっしゃるのだと思っていると、流石香港人でした。機内に外から買った食べ物は持ち込まないように注意書きがあるにもかかわらず、香港人の方、荷物からおにぎり、お弁当、ジュースにビール、出て来ます出て来ます。お隣の男性、辛し明太のおにぎりはダメだと残しましたが、いったい幾つおにぎりを食べたことやら。微笑ましく思います。

 機内で借りるブランケットも有料です。今回は寒いどころか暑すぎて、私など半袖ひとつでした。

 国内線の正規路線でも、殆ど食べ物のサービスはなくなったと聞きます。たとえ国際線でも、3時間程度なら食べ物のサービスは必要ないと今回感じました。大きな荷物はお金を払って預ければいい事です。狭いのも3時間程度なら我慢できると思います。何分にも運賃が半額以下ですから。

 簡素化もいいですが、まだ小さかった頃、たかだか福岡大阪間の機内でも、きちんと折り詰めのお弁当が出て来ました。空の上で頂く折り詰めのお弁当、とても懐かしく思い出しました。

 

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青梅、青枇杷そして花蘇芳

2016年04月07日 | 日々のこと

雨、22度

 昨夕から降り始めた雨は、夜半過ぎから強い降りに変わりました。雨が瓦を打つ音がはっきりとと聞こえるほどです。陽が上る前のこの時間やっと小降りに変わりました。

 日本の家に帰って来ると、庭を見るのが楽しみです。いえ、驚くこともあります。私の背丈以上に伸びた庭の草達、暖かくなると人がいないのをいいことに思い切り手足を伸ばしているようです。寒い中に花を付けた梅や枇杷が実を結んでいます。 

 池の横のあった古い梅の木の実から実生で育ったと聞く、この梅。 なんだか実は丸くありません。まわりの木に負けじと日向に枝を伸ばしています。2月に戻った時にはまだ小さな莟の花にうぐいすが数羽集まっていました。今度帰って来たら、大きく膨らんでくれているはずです。梅酒でも漬けてみようかなあ。

 私が小さい頃は、立ったまま実に手が届いた枇杷。ひょろひょろと背ばかり伸ばして、造園の人はこの木を抜く予定にしていました。実を付ける木を伐りたくありません。地味な花とは思えないような花を寒い最中に咲かせる枇杷も実を付けています。 売るための枇杷の実は、おそらく花が間引きされるのでしょうが、自然にしておくと集まったようなまま小さな実を付けます。この実の近くに小さな虫がいるらしく、ヒヨドリのような鳥が盛んについばんでいました。枇杷の実も、次ぎに来た時には黄色く色付いているはずです。背が高い枇杷の木、2階のデッキから手を伸ばして実を取るしかないようです。少しばかりなら、鳥達にお裾分けしてあげようと思います。いえ、私が鳥達からお裾分けにあずかる方かもしれません。

 玄関脇の花蘇芳は見事に花をつけています。ふくよかな花蘇芳の花、枝からそのまま花を咲かせます。古色にもある蘇芳で染めた色に花の色が似てることから、花蘇芳と名付けられたと、母から何度も聞かされましたっけ。この蘇芳色、日本の色だと見上げます。 蘇芳色の着物はもう無理かもしれませんが、帯締め一本で華やかになりそうな気がします。

 雨の音が聞こえなくなりました。週末までとみんなが願ってた桜もこの雨で散ってしまったのではとまだ暗い外を見遣ります。暖かな朝です。昼過ぎには、福岡をあとにモモさんの元に戻ります。

 

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初めてLCCに乗りました。そして、なぜかホテルに泊まりました。

2016年04月06日 | 日々のこと

曇り、10度

 香港、福岡間のエアーチケットが取り難くなっています。香港人は福岡に日本の匂いを嗅ぎに手軽にやって来ます。地元のキャセイ航空の傘下ドラゴンエアーの直行便は予約ですぐに満席になります。台湾経由がありますが、時間が倍近くもかかります。そこで、格安の航空会社香港エクスプレスを調べて見ると、たまたま空席があります。直行便です。シメシメとぽちっと予約ボタンを押しました。お値段は半分以下、これにはびっくりです。お安いのは嬉しい。

 LCC、価格が安いので当然機内サービスがありません。預ける荷物には料金が取られます。機内サービスがないといっても香港、福岡は3時間少し。おいしくない機内食なんて要らないわとよく言っていましたので、問題なし。一人旅はいつも機内持ち込みの荷物だけですから、こちらも問題なし。オンラインチェックイン、そんなものなくてもよし。と、空港に向かいました。ゲートの前には早めに行きました。既にお待ちの人たち、皆さんサンドイッチやスナックを食べています。機内食がないからでしょうね。ところが搭乗の時初めて知ったのですが、機内に外で買った飲み物、食べ物は持って入れないそうです。

 機内は頗るシンプル、エアバス320です。これまた当然、スクリーンなど付いてはいません。本を持ち込むか寝てれば時間は過ぎます。飛び立ってしばらくすると、電車の中のように機内販売が始まりました。 これがメニューです。予め、ウェッブでも予約出来ます。香港エクスプレスを以前使った友人に下調べをしましたら、機内食に首を傾げていました。普通の機内食よりも貧弱に思われます。ソフトドリンク、アルコールの機内販売もあります。

 いつも何かサービスを受けるのに慣れていますからちょっと寂しい気もしますが、これが当たり前と思えば、3時間ぐらいなら食べ物、飲み物なしでも大丈夫と分かります。長距離路線ではやはり無理かな。

 お安い飛行機で戻って来た福岡、最初の晩は家ではなくホテルに泊まることになってしまいました。家から僅か車で20分ほどの中洲の川端に立つ5スターです。一人なのにやたら広い部屋、大きなベットに枕なんか4つも置いてあります。優待とかではありません。主人が福岡も大きな都市だと教えたかったようですが、家に帰りたかった。

 ひとつ嬉しかったのが、以前から使ってみたかったNespressoが置いてありました。 最近、珈琲にすっかりぞっこんです。友人など福岡で美味しい珈琲を飲んでくださいよとメールをくれるほどです。今回、福岡での初珈琲はNespressoで。やはり人気なのが分かります。手軽で美味しい珈琲が入りました。ブルーのコンクはやや濃い珈琲でしたので、 自分でカフェオレを作ってみました。

 一人旅の時、機内食が要る要らないは飛行時間によって決まると思いますが、ホテルはこじんまりとした清潔なベットとお風呂とトイレがあれば充分です。もちろん、美味しいNespressoの珈琲を飲んだあとは、急いで家に帰りました。

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福岡の桜

2016年04月05日 | 

曇り、12度

 福岡の桜が満開と聞いたのは先週末でした。知らせてくれた友人は、私の帰国が桜に間に合うといいねと言ってくれます。気流の悪いところを抜けると、佐賀から福岡に向けて飛行機は飛んでいます。上空から見ると薄く桜色に染まる山の上です。桜に間に合いました。

 この2日ほど雨が降っていたらしく、空港から外に出ると肌寒く感じます。花曇りとは正にこの天気です。珍しく午後早い時間に着きました。桜を見ようと思いながら、用事を片付けるともう日が暮れ始めました。天神中央公園を中洲の方に抜けた川沿いの桜です。 桜の花ばかり見上げていましたが、足元は既に花びらの絨毯です。皆さん、桜にカメラを向けています。桜は心を和ませてくれます。橋の上に立ち、ふっと気を抜いてまわりを見回します。お年を召したご夫婦が桜を見上げています。何をどう感じながら桜を見ているのでしょうか。来年もまたと思う気持ちが強いのではと思います。そんな思いの私の耳に届くのは、北京語、韓国語、ああ、広東語も聞こえます。 この桜を見に他所の国からも人が集まって来ます。花を見るためにわざわざ飛行機に乗ってやって来る、こんな平和なことはありません。

 福岡、今日は気温が上がり花の盛りを過ぎると言っています。家に籠っているかもしれない義母を花見誘おうと思います。私も思います、来年もまたと。

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香港の野スミレ

2016年04月04日 | 香港

ガス、22度、92%

 香港、今年は春の訪れが遅いように感じます。ミモザがまだ咲きません。春に葉を落とし新芽を付ける木々がまだ古い葉を付けています。例年より寒い冬だったのが原因でしょう。蝉の初鳴きもまだです。

 出遅れている春は、小さな野の花達にまで及んでいます。足元に咲く花達ですから気付かずに通り過ぎる人も多いと思います。この私にとってはここ20年近くもこの花を見ると、春がもうすぐだと感じます。原種のスミレです。

 日本でもタチツボスミレと呼ばれる小さなスミレ、葉の形は違いますがスミレの原種とされています。毎月上る香港島東のマウントパーカー、600段近い階段脇の日の当たるところに咲きます。早い年は1月、遅くても3月にはこの可憐な花を見ることが出来るのに、今年はやっと4月に顔を出しました。1月には葉っぱも見えませんでした。3月にやっと葉っぱが出て来ました。そして昨日は、薄紫の花をつけていました。

 こちらは日本の原種のスミレ、「琉球小スミレ」の葉っぱです。 今年になって頂いた種を蒔きました。よく育っていますがこの春花をつけるかどうか、まだ分かりません。葉の形が丸いのが特徴です。香港のスミレは葉っぱが紡錘形。琉球と香港、台湾を挟んで距離的には近いのですが、どの辺りでこの葉の形が分かれるのか、台湾の原種のスミレを見てみたいと思います。台湾の北は丸い葉、南は紡錘形の葉、そんな想像をします。いつか台湾のスミレを調べてみましょう。

 スミレの近くにはタツナミソウも花をつけていました。 いつもならまだまだ沢山の花が見られる4月です。

 朝から一日ガスっています。気分が重たくなりがちですが、 こんな幻想的な風景を見ると、このガスが多い香港もよく思われるから不思議です。

 昨日は昼間は27度まで気温が上がりました。あっという間に夏になります。香港の短い春、遅い足取りで夏と一緒にやって来そうです。

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「うね乃」のかつお味噌節

2016年04月03日 | 日々のこと

ガス、20度、94%

 

 かつおぶしを家で削るので、カラカラのかつおぶしはいつもあります。かつおぶしが産地や作る店に依ってかなり違うことにやっと最近気付きます。もちろん背中とお腹側ではお節の硬さも違いますが、味や香りが違います。永年削って来て、この歳でやっとそんな簡単なことに気付くとはと、自分に情けなくなります。

 母が高知の出身ですから、鰹のたたきは小さい頃から知っていましたが、それが美味しいと食べれるようになったのは成人してからのことです。春の声を聞くと、かつおが食べたいと思います。香港でもこの時期回遊して来るかつおが魚屋の店先に並びますが、いかんせん脂がすっかり抜けきった小振りなかつおです。煮物でもその旨味が出ません。かつおが食べたいなあ、そうそう、頂き物のなまり節がありました。

 京都のおだし屋さん、「うね乃」のかつおの味噌節です。 まわりの味噌を拭わずに一緒にお食べくださいと書かれていますが、主人の健康、モモさんにもあまりお味のきつい物は食べさせれません。お味噌を拭って私が味見。流石におだし屋さんのお節です。お味噌にいい味が詰まっています。もう一口味見。

 このまま薄切りで日本酒がいいなああという主人ですが、高知のかつおのたたきのイメージが抜けきらない私は厚めに切ってサラダに入れました。合わせた野菜はベビースピナッチとルッコラ、トマトです。お味噌を拭ってもなまり節にはお味噌がしっかり香ります。なまり節は包丁を入れると身が崩れ易いのですが、この味噌節ご覧のようにスッパリと包丁がはいりました。

 なまり節の保存法が味噌節を産んだのかもしれません。主人は嗜んで日本酒を思い浮かべながら頂きます。私とモモさん、美味しいねえとパクパク。日本酒と味噌節、次回はその組み合わせにいたしましょう。昨晩はよく冷えた白ワインでした。おごちそうさまでした。

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モモさんのスプリングカット

2016年04月02日 | もも

ガス、20度、94%

 香港、最低気温が20度を超え始めました。なのに外は朝から晩までガス、窓も開けれません。一日中除湿器がお仕事をしています。昼近くになると25度、おまけにエアコンもスイッチをつけます。

 モモさん、お散歩でガハガハまではしませんが、肩で息をする季節になりました。ちょうど月も変わり金曜日、昨日今年初のカットをしました。 気持ちよさそうにお昼寝中、さあ、カットをはじめますよ。

 真夏に向けて徐々に短くして行きます。春ですからオーバーコートを脱ぐ程度、お腹の毛もカットしません。つまりスプリングカット。両手一杯の毛をシェーバーでかりました。濃いフォーンの毛色が白っぽくなります。私がかるようになって7年ほどになります。週一回、毎金曜日はモモさんのカットとお風呂はセットです。我が家は、モモさんのカットが始まると夏の始まりです。

 先月、モモさん12歳にして初めて自分だけの家を買って貰いました。この中に閉じ込めておくわけではありません。何処でも好きなところで寝ていますが、まだ寒かった頃は、私のバスローブでも入れて置くと気付けば入っていました。 夜はこのモモさんハウスは店仕舞します。朝になると開店。ベットやソファーに上がる時の足の負担をと思うのですが、モモさんは好き勝手に寝場所を選んでいます。

 モモさん来週はもっと短くなりますよ。

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ブローチ

2016年04月01日 | 日々のこと

ガス、20度、92%

 香港、春の気温になって来ました。今年は落葉樹の芽吹きも蝉の初鳴きも随分遅く感じます。朝から20度を超すようになると、昼間はあっという間に25度近くになることもあります。厚めの上着を洗濯に出したり、仕舞ったり。ジャケットに付けっ放しにしていたブローチを取り外します。

 私のタンスの一番上の右の引き出しは、大したものではないアクセサリーが入っています。指は無骨なので指輪は殆ど持ちません。指輪は自分で買うものでないと思っていますが、主人もこの指ですから指輪など買ってもくれません。イヤリングも長時間すると頭が痛くなります。首からぶら下げるものも汗が気になりますし、首が重たく感じます。冬の間は専らブローチを楽しんでいました。ところがここ数年、アウターにダウンのものが増えてしまいました。ダウンのジャケットには流石にプチンとブローチをすることは出来ません。ブローチの出番も減りました。そこで、少し整理をしようと全部引っ張り出して来ます。

 一堂に会すとなんとそのガラクタぶりが一目瞭然です。還暦前のいい年の女性の持ち物とは思えません。でもこのほとんどが1年に1,2度は服を飾ってくれます。

 ラフィヤで編まれたこの帽子のブローチ、 軽いので夏のTシャツにでも付けることが出来ます。

 30年近く前、親子3人でプーケットに行きました。プーケットが今みたいに賑やかになるずっと前です。香港からですら直行便がない頃のことです。エアラインのお姉さんに家族それぞれが胸に付けてもらった安全ピンのこの花、 3つを一緒に付けるといい感じです。

 缶ワッペン、小さい頃はこんなの一杯あったのに、 上野動物園の開園100周年記念でもらいました。これは大きくてインパクトがあります。左のはハウステンボスがまだオランダ村と呼ばれていた頃のこれも入園記念にもらったものです。

 小さなブローチは一遍に幾つか付けます。 これは3つセットで求めたものですが、いつも3つ一緒に付けています。手前のモラのブローチも裏は安全ピンです。

 スパンコールの布のブローチは、 大好きなアイテムです。私にしては珍しく、チョイと光を受けてきらきらと輝きます。

 整理のつもりで出して来たのに、捨てれそうな物は1,2こです。めっきり服をはじめ身に付けるものを買わなくなりました。一番最近買ったブローチは、 赤ずきんちゃんです。かなり大きいのでコートの襟にはぴったりなのに、今年はコートを一度も着ませんでした。

 捨てれないまま、ほとんどが元の箱に入れられタンスの一番上の右の引き出しに戻されました。こうして一遍に全部を並べて見ると、自分の買い物の傾向が分かります。もう同じような物は買わないぞと決意します。まあ時間の無駄ではなかったようです。

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