曇り、22度、88%
何処に旅しても郵便局を探します。旅先から葉書を出すためです。ホテルのコンセルジェに頼んでもよさそうですが自分で切手を買って、裏をぺろりとなめて葉書にペタン、そしてポストにポトンと落とします。葉書に貼る切手を買うばかりではなく、変わった切手があれば見せてもらいます。何処の国でも何らかの記念切手があります。私が切手を買うのは蒐集のためではありません。あくまでも使うことが目的です。旅先の国で余分に買った切手は手元に残りますが、地元香港の記念切手は片端から使います。
日本に戻ったときは手紙を出すことがありません。先日、日本の郵便局に荷物を出しに行きました。小荷物の切手は係の人が機械からペロリと出て来たシール状の物を貼ってくれます。昔のように切手を売ってはくれません。この小さな郵便局、切手の窓口に近頃発売された記念切手を袋に入れてぶら下げてくれています。後ろに並んでいる人もいないのでゆっくりと日本の記念切手を眺めます。歌舞伎の切手、ふるさと切手というのか地方の名景の切手、新幹線の切手あります、あります。
その中から、ミッフィーの切手の柄違いを一枚ずつもらいました。よく見ると52円と82円です。「52円って、葉書の切手ですか?」と尋ねたら小さな郵便局の4人ほどの局員さん、唖然として私を見ます。間を置いて、「はい、葉書は52円です。」と教えてくださいました。国内の郵便料金を知りません。局員の人、変な人だと私のことを思ったようです。
家の机の引き出しに入れたり、出したりして眺めます。日本の切手をシートで買ったのは何十年ぶりのことですから。そういえば先月、友人が沢山持たせてくれたお土産の中に、一枚切手のシートが入っていました。 犬たちの切手です。下の段の真ん中はパグです。みんな子犬です。こんな可愛い切手、流石に使うのが目的の私でも使えません。この切手シートはお宝保存版になりそうです。
ミッフィーの切手で香港にいる主人に手紙を出そうと思いました。ところが今度は國際郵便の値段が分かりません。そうだ、孫に葉書をと思いつきます。 きっと、明日保育園から帰ったら郵便受けに入っているはずです。次回、日本に帰ったら誰に手紙を書こうかなあ、ミッフィーの切手が皆さんの手元に届きます。