雨、22度、90%
ここ数ヶ月ホームシックです。おかしな話ですが、人生の半分近く住んだ香港にホームシックです。福岡の街中で香港からの観光客の話す広東語を聴くと胸が痛くなります。敏感に香港という言葉に反応します。いえ、このホームシックが来ることは帰国を決めた時からわかっていました。もっと早く来ると思っていました。1年半にしてやって来ました。おそらく思いもかけずに帰国3ヶ月でモモさんを亡くしてしまったのでホームシックが遅くなったのだと思います。
恋しいのは空気の匂い、湿度の高いまとわりつくようなあの感覚、高いビルの上の小さな空。 どこに行っても人が多く、声高に話す広東語。食べ物も懐かしい、けどこれも帰国前からわかっていたことです。
今月末に予定していた主人とのヨーロッパ行きを断りました。ヨーロッパに行くぐらいなら香港の方がいいい、本音です。毎日のように香港の写真を見ています。 九龍サイドから写した香港島、この写真の中にはモモさんが休んでいた我が家も写っています。どこへ行く、何をするというのではなく、2階建バスに乗り広東語のざわめきを聴きながら田舎に向かいます。日本人のいないような田舎の町までよく足を運びました。私を育ててくれた街です。
まだいつとは決めていません。主人は「いつでもおいで。」と言ってくれます。年内には必ず戻ります。見出し写真のような朝焼けを懐かしく思います。