マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

忘れてはならないこと

2014-10-04 | Weblog
子どもの頃
1時間の授業がそれはそれは長かった!
段々早くなって今ではまさに飛ぶように月日が経って行きます。
何もできないのに一日が終わってしまった事への後ろめたさが
時間が早く経つように感じさせているのかもしれません。
歳をとると忘れっぽくなることも時間の速さに拍車をかけているような気がします。
忘れたくない事や、忘れてはならないことは年々増えていくのに、
忘れてしまうのです。


そのこととは別の話です。
忘れさせようと圧力がかけられている事柄があります。
原発の事故に関することです。
三年半たって、今、全てが「忘れさせよう作戦」で進められていると感じます。

原子炉建屋の爆発でどんなに皆が恐怖に震えたかも、時が経てば忘れるだろう。
バケツをぶら下げたヘリコプターが右往左往したこともそのうち忘れるだろう。

徐染作業で集まった汚染土をどこへ持って行ったか、誰が作業したか、
どこに埋めたか、数年もすれば忘れるだろう。
汚染された瓦礫も全国へ散らばらせておけばそのうちわからなくなって忘れるだろう。

原子力を安全だと言ってだましたのが誰だったかも忘れるだろう。
事故を起こして毒を振り撒いた張本人は誰だったのか忘れるだろう。

現在も高濃度の汚染水が大量に垂れ流されているが、もう慣れっこになって、
騒がれることもなくなって、そのうち汚染水のことも忘れるだろう。

家を失い、職を失い、土地を失い、健康を失った当事者のことなども
プライバシー保護ということで、公にしなければそのうち大多数の国民は忘れるだろう。
自分たちの吐いた「嘘」も「暴言」ももうすぐみんな忘れるだろう。


それが、原子力を推進して来た政治家、電力会社、おかかえ学者の考え方の根本にあると思います。
非常に傲慢で野蛮な考え方です。


起きたことを、忘れずに考え続けるにはエネルギーが要りますが、
何か起きたその時だけブームのように騒ぐマスコミと同じようになってはならないと自分に戒めています。





コメント
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