
これはリョコウバト
北アメリカにヨーロッパ人がやってきた頃、
リョコウバトは信じられないほどたくさんいて、
リョコウバトの移動時には空が暗くなるほどだったそうです。
リョコウバトは網で簡単に捕まえることが出来、棒でたたいて殺して食べたり、
時には面白半分に、どんなにたくさん撃ち殺したかを自慢し合ったりしたそうです。
人々は増え、原生林も減って、気がついた時にはリョコウバトはもうどこにもいませんでした。

これはホオダレムクドリ
くちばしの短い方が雄、樹をつついて穴を掘ります。
雄が穴をあけるのをじっと待っていた雌は、
樹の穴の奥に隠れている虫を長いくちばしでピンセットのようにつまみだします。
だから、この夫婦はいつも一緒、
最高のチームワークで生きてきたのに、
森が切り開かれ、新しくやってきた生き物のもたらした病気などには勝てませんでした。

これはグアダルーカラカラ、
大きくて鳴き声がやかましくて、何でも食べるこの鳥は、
子ヤギがいなくなる度に犯人だと思いこまれて、銃や毒薬で殺されました。
そして、グアダルーカラカラは1匹もいなくなりました。
参考にした本
『ドードーを知っていますか』〈As Dead As A Dodo〉
1995年 ベネッセ
絵/ショーンライス、
文/ピーター・メイル ポール・ライス
訳/斎藤健一
(1982年に子供向けの本が出版されている)