マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

こんなことを書いた学者に責任は無いのか?

2015-01-26 | book
読書会のために、火山関連の本を20冊強ざっと斜め読みしました。
今からじっくりと読みこんでいく予定です。
頭の中には火山、地球の歴史、人の歴史、プレート、地震…寝る時も頭の中を渦巻いています。
本の著者も火山学者、地球物理学者、人類学者、地質学者、小説家等々いろいろで、
子供向けの調べ学習用の本もあります。
それらの本の中で読み過ごすことができない記述にぶつかりました。
その本は
『日本の火山を科学する』サイエンス・アイ新書
2011年2月25日発行  
神沼克伊、小山悦郎 共著

第1章の「火山を知ろう」から始まり、
所々コラム(5つ)を挟みながら、日本のそれぞれの火山の解説しています。
解説の内容も不満ですが
コラムが問題ありです。
「学者のたわごと」と副題があるコラムの中から
一部を書きだします。

『活断層と原発』
「…『出雲の風土記』の時代から(島根、鳥取地方では)今日まで被害を伴うような地震は3回しか起こってない。
1989年の島根西部の地震でも被害は殆どなかったと…
この地方ではM7クラスの地震が起ることは殆どないと考える方が自然です…」

(島根の原発について言及し、ここの原発を断層を理由に危険だというのはたわごとであると言明している。)

「…また原発の建物は耐震性です。
断層から原発の危険性を説く学者の態度は、
ただ不安をあおるだけの無責任な発言です。
原発に関してはむしろ日常起こっている人為的な事故の方が問題で、
一般住民にとってはよほど怖いです。」


と書いているのです。
誤った認識の上にたち、かつ傲慢な発言をしているこの人は東大地震研究所の学者です。
この本が出版されたその日からわずか2週間後に福島の原発は地震で壊れ爆発したのです。
著者の方が「たわごとを言う学者」であることが露呈しました。
責任ある立場に居る権威ある学者である著者は、
この様に考えていたことを反省したり後悔したりしたでしょうか?

これを書いたことの責任は問われないのでしょうか?





コメント (2)
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