この辺りでは、
集落の辻に、田と集落の境に、池の畔に、神社の片隅に、山神さまが祀ってあります。
小さくて目立ちませんが、本当に驚くほどたくさん・・・
道の右と左で「対」になっている所もあります。
↑ これは石ではなく、木の「山神」です。
ずらーっと「山神」が並んでいるところもよく見かけます。
「山神」について書いた本があまりみつかりません。
山から里にやって来て田畑に豊作をもたらす神様である・・・程度のことしか書かれていません。
それぞれの地域で、ごく少人数で「山神」を守っているようです。
ずらーっと並んでいる「山神」は、
田畑の整理や住宅開発や道路の拡張などに伴って、移動し集められたものかもしれません。
「山神」とはどのような性質の神様なのか、この地域になぜこんなに多いのでしょう?
「山神」の近くに、小さな地蔵堂が建っていることもあり、覗くと、
さらに、愛宕大権現のお札が立っていたり。
伊勢地方で、一年中「戸口」に付けられる「蘇民将来」の注連縄、
そして「牛頭天王(ごずてんのう)」を祭る天王祭、大淀の祇園祭り・・・
伊勢神宮のおひざ元で、
「日本書紀」や「古事記」に登場しない神々、
明治政府に異端、邪神と指さされた神々が、
激しい排斥、無理矢理の神仏分離を潜り抜け、
民間信仰として今も根強く生きていることがとても興味深いです。
コメントありがとうございます。
「山神」は女性らしいです。
山仕事の人や猟師さんたちは、
山神の機嫌を損ねて、事故や災難に遭っては大変なので、様々な儀式や祈願(醜い「オコゼ」を供えたり、男性を強調する祀りなど)をしたそうです。
女性連れで山に入ることは厳禁だったそうです。
「奥さま」を山の神と呼ぶのは、きっとその辺りのことからきているのでしょうね。
圧迫骨折、辛いですね。奥様、どうぞお大事に!
母が生前大腿骨骨折や圧迫骨折を繰り返したので、
私も心配になり、数年前に骨密度検査を受けましたが、骨密度は高く骨はしっかりしていると言われ、
ちょっと安心しました。「食べること」と「動く事」と「紫外線を浴びること」が、骨の形成には大切なのだそうです。
おはようございます。
コメントありがとうございます。
京都では、町内のあちこちにお地蔵さんがあって、
お盆には、近所の子どもたちがお地蔵さんの周りに集まって、
数珠回しをしたり、ゲームをしたり、おやつを食べたりするとても楽しい行事が今も続いています。
こちらにきて、地蔵盆はないけれど、
「山神」の石碑に出合って、それぞれの場所でいろいろなものが伝えられているのだなと思いました。
私のところも田舎ですが、
こんなふうには石碑が残っていないような。?
不思議な懐かしいような気持ちを感じます。