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2013年ヨーロッパへの旅 27

2014-01-11 15:54:19 | 2013年 ヨーロッパへの旅


9月22日(日)(リスボン3日目)

今日はいつもの元気が戻ってきた。
ホテルのフロントで Hop on hop off の
イエローバスのチケットを買い、
とにかく町中を一周して、あちこち捨て目を利かせ、
ジェロニモス修道院で降りた。

この修道院は、ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路開拓、
及びエンリケ航海王子の偉業を称え
1502年にマヌエル1世によって着工され、
1511年に回廊など大部分が完成したが、
その後、様々な理由により中断、
完成までに300年ほどかかったという。
最初、その建築資金はバスコ・ダ・ガマが持ち帰った
香辛料の売却による莫大な利益によって賄われ、
さらに、その後も香辛料貿易の利益で賄われたという。

贅を尽くして造られた教会内部の調度はすばらしく



教会に入って左側にはインド航路を発見し、
ポルトガルに富をもたらしたヴァスコ・ダ・ガマの石棺、

並んで右側にはその偉業を一大叙事詩としてうたいあげた詩人、
ルイス・デ・カモンイスの石棺が並んでいた。

なるほど、ロカ岬で見た碑は彼の叙事詩の一説だったのだ。
ここで初めて彼が何をした人なのかが分った。

修道院から出てくると、先ほどバスの中から見た大行列の
べレン洋菓子店(Casa Pastéis de Belém )の前の行列が
見えなくなっていたので、もしやと期待して店の近くまで行くと、
並んでいたのはたった10人ほどだった。
これはラッキー!

二つだけ買って公園のベンチで一つずつ頬張った。
おいしい!確かに昨日の物とは全く違った味だった。
パステル・デ・ナタという名前らしい。
アジさん、ゴメンね・・・・

ここからしばらく歩くと、大航海時代を切り開いた偉人達を称える
「発見のモニュメント」がテージョ川に向かって建っていた。


                       (正面から向かって左側)


                                     (右側)

これは1960年に
エンリケ航海王子の500回忌を記念して建てられた物で、
日本で布教活動を行ったイエズス会宣教師
フランシスコ・ザビエルの像もあった。(赤い星印)
日本が「発見された」のは
 1541年となっているが、
これはポルトガル船が豊後に漂着した年とのこと。

私はここでちょっと疑問を持って調べたのだが、
ネットで下記のような記述を見つけた。

     16世紀半ばにポルトガルが中国のマカオ,スペインが
      ルソン島(フィリピン)
     のマニラを根拠地としてアジアに進出していました。
     そこにイギリスとオランダが参入し,
     オランダは1595年にジャワ島(インドネシア)に到着,
     本国と行き来を重ねていました。

     リーフデ号は5隻の船団の1隻で,
     1598年に本国オランダのロッテルダムを出発し
     ました。しかし,南アメリカ大陸南端のマゼラン海峡を通過後,
     悪天候によって他の船と離れてしまい,
     長い漂流の末の1600年に豊後沖に漂着したのです。

どちらが正しいのだろう。

少し疲れたので、川沿いのレストランで一息入れて、
司馬遼太郎さんが「テージョ川の貴婦人」と表された
べレンの塔へ・・・

 元々はテージョ川を行き交う船の監視や河口を守る要塞として、
マヌエル1世の命によって1515年に着工し、
1520年に完成したものだが、
後には税関や灯台としても使われたそうだ。

この塔に入るための橋を渡り、

国王の間のバルコニーからは美しいテージョ川が見渡せ、

テラスには砲台が備えられている。

夫は昨日登ったので、私一人で入って行ったが、
「平日10ユーロの見学料が日曜日は無料」
とのこと、ラッキーだった。

しかし、上から見るととても美しい景色だが、
この地下には水位が上がると水が入ってくるという牢獄があり、
今は戸がはめられているが、あまり気分のよい所ではなかった。

さて、バスに乗ったり降りたりを繰り返し、
5時間ほど遊び、リスボンの町の大体の様子が分り満足。

夕食は 昨日私がダウンして食べられなかったポルトガル料理店へ。
ところが、今日は日曜日でお休み。
がっかりしたが、近くのレストランで同じようにおいしいエビやイワシ、
柔らかいタコのお料理をいただき大満足。
最後のデザートのマンゴーのおいしさも格別だった。
写真は撮り忘れてしまったが、ビールにグラスワイン、水、
二人で食べ切れないほどの海鮮料理、
これだけで〆て4,000円ほどだったらしい。
日本なら店にもよるが、倍以上はかかるだろう・・・

明日はいよいよ最後の行程、スイスのサースフェイへ。

 

 

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