蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ソウシキのダンドリ

2010-03-15 | 人生
友人たちとのランチで、お葬式の話が少し話題に上がった。
お若い方は、配偶者はモチロンのこと、ご両親もまだお若いので、
送る側も送られる側も、その両方の機会がないので、ピンと来ないだろう。
かつて私も、そうだったように。

昨年、相次いで葬式を出したMさんとNさん。
親を見送る年頃になり、みんなの話を聞いていると、色々な意見、考えがある。
冠婚葬祭、宗教、地域差、年代差あり。価値観の違いあり。
さして宗教色も強くない我々世代は、親世代のようなお葬式や、その後の形式的宗教行事を、
どうにかギリギリ継承できる、きっともう最後の世代だろうね、と、Bさん。
ほんと、その通り。

友人たちとのおしゃべりで思った。
義母たちが、時間、お金、労力、気力などの自己犠牲を払って
無理してまでやり通そうとしていることが、ダサい、流行遅れととられている。
義母たちが、辛くても頑張ってやっていることが、無意味に。というか、マイナスの評価に。
ある意味、滑稽。
それが時代の流れというものか。
そんなことを多大なる犠牲を払わされて強制させられるのもなぁ。
自分が信じていることを突き進んでやるのはいいが、後の人々はついてくるか?
夫婦でも不調和音。
夫は宗教熱心な母親に育てられ、自分の居場所はそのまま。
時代の変化など、まるで気付かない。
自分の家の流儀を通そうとする。踏襲、継承させようとする。
無理にでも、と言うなら、分裂するしかない。

次の代への継承は、やりたい人にやってもらいましょう。
では、子供たちは、どうすればいい?
夫が直接、子供たちに手取り足取り、教えるとよい。
夫は、具体的なやり方は知らない。
すべて親任せで、完成したものだけを見て育ち、プロセス、過程を知らない。
親は、マインドだけを夫にたたき込み、肝心のノウハウは、嫁にやらせようとする。
嫁は、いまどき、そんな古くさいこと、嫌、嫌、嫌。
で、不調和音は、音高らかに響き渡る。

もし、嫁が、古くさいと捉えず、継承すべき重き伝統、と大切に感じれば、踏襲されるだろう。
その嫁の資質や、考えに、大きく左右される。
今は核家族が主流。
いくら、マインドを重んじても、日頃の生活は、核家族。(介護は、別問題として)
頭でわかっていても、実際の生活は離れ離れ。それぞれの流儀で暮らしている。
お互いに、自分の生活様式が自分に合っている。
親の流儀を引き継ごうとは、よっぽどでもない限り、思わない。
その嫁(妻)を教育できない夫は、力不足だ。夫を教育できない妻も、力不足だ。

人にアピールするための、力を誇示するための葬儀を好む人も多いが。
古代エジプトのファラオじゃあるまいし。

昔流をそのまま引き継ぐには、時代の移り変わりというものが大きい。
そこのところは、今風にアレンジして、最低限度のことだけは引き継ぐようになるだろう。
良き因習、悪しき因習、バトンタッチには、仕分け作業が必要だ。


ブログ村 自分らしさ
人気ブログランキング