蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

朝からムカつく

2019-04-14 | 暮らし
日曜日の、じつに平和な朝。
なんの心配事もなく、なんの束縛もない。
自由な幸せを噛み締める朝である。
と、孫用お弁当づくりを担当するようになってから、お弁当がいらない、平日ではない朝が、やたら嬉しい。

で、リビングダイニングに行ったら、夫が早々に起きてテレビを観ていた。
ゴロンと、寝っころがり、いつもの風景。
だが、煌々と電灯が点いている。
我が家のメイン電灯は、蛍光灯ではなく、白昼色の、こってりした色の白熱灯。
調光可能である。
ハウスメーカー所属のインテリアコーディネーターの強い勧めで、生活空間の中でも、休養や癒しの場は、蛍光灯ではなく白熱灯をぜひ、とのことで、白熱灯を採用した。
病院や学校、オフィスは、仕事モードに適した蛍光灯。白くハッキリした明るさ。
電気代は白熱灯は、蛍光灯の4倍。
電気代の高さでわたしは、採用に難色を示したが、インテリアコーディネーターの信念に押された。
白熱灯は、暖かい演出効果があり、食事は、より美味しく見え、みんなの顔は、より綺麗に見えるらしい。
デパートやブティックの商品に用いられる照明は、キラキラ、白熱灯かLED電球が、ピンポイントで照らし出されている。

と、長い長い前置きはさておき。
その重厚な、たっぷり白熱灯を、朝ではあるが、電灯を点けなくても、しっかり明るい室内で、夫は、細かい作業をしているわけてもなく、寝そべってテレビを観ているにもかかわらず、 点けていた。
で、必要なしと判断したわたしが消した。
すると、夫はまた点けた。
わたしは「暗い?(明白に客観的にみて室内は明るく、電灯をつける必要ない、の思いを込めて)」と言った。
夫は「うん」と答えた。
前から何回もこのパターンが繰り返されている。

国際結婚が、文化や習慣の違いで破綻しやすいのは、じつによくわかる。
照明ひとつ取っても、これ。
室内の温度やテレビの音量の好みの差はストレスの元になる。
積み重ねが、馬鹿にならない。
しかも、わたしは根性なしで弱っちいので、すぐに自分の要望を引っ込め、暗くジメジメ内向に走る。自滅型。
夫は絶対に折れない。自分流を貫く。
そこで、折り合いがつかず、亀裂が生じる。

で、ガラス越しに天井から床まで差し込む自然の光が眩しい爽やかな朝、わたしはコーヒーを淹れてあげようと思っていたが、淹れずにスマホの充電器を携えて自分の部屋に引きこもった。
あてつけに、リビングダイニングに設置してある全ての電灯を点け、メイン照明の調光をマックスにしてきた。
どうせ夫は、わざとそのまま、電灯を消さずに点けたままにしていることだろう。
夫も夫、妻も妻、じつに嫌な夫婦である。

ちなみに我が家も、お国が促す、LED電球に移行しないとダメなんだが、なかなか出来ていない。
LED電球なら、寿命も長く、電気代もかなり安いので、朝の諍いも減るんじゃないかなあと。
自分で電気代がやたら高い白熱灯を取り入れておいて、夫に文句を言ったらバチが当たるかも。
今、トイレに行くために階下に降り、リビングダイニングをそっと見ると、電灯が消されていた。

さて、そろそろ、コーヒーでも淹れようかな。