夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』

2014年05月12日 | 映画(あ行)
『映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』
監督:高橋渉
声の出演:矢島晶子,藤原啓治,ならはしみき,こおろぎさとみ,真柴摩利,
     武井咲,コロッケ,一木美名子,遊佐浩二,大和田伸也他

3本ハシゴの逆から順に、これが1本目でした。

劇場で“クレヨンしんちゃん”を観たのは12年前、
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(2002)だったはず。
2004年に閉館したなんば駅前の南街会館でした。
あのときチケットをくれたのは、甲子園観戦でお知り合いになった某球団応援団の方。
南街会館で働いているというその方が、私の映画好きを知って「ほなら来ぃや」と。
今はどうしていらっしゃることやら。

……などと感慨にふけりながら、なんばではなくTOHOシネマズ梅田にて。
劇場版第22弾だそうで、何年経とうが変わらぬ野原一家、いいですねぇ。

野原ひろしと息子のしんのすけは、ロボット映画を観たあとに興奮して合体ごっこ。
しんのすけを肩車した拍子にひろしはぎっくり腰に。
ヨタヨタ歩いているとスタイル抜群の美女がタダでマッサージしてくれると言う。
ついて行きたがるしんのすけを無理やり追い返し、ひろしはマッサージで夢の中。

ところが、ひろしはなんとロボットと化して帰宅。
意識はひろしそのままで、口ぶりになんらおかしなところはないが、
妻のみさえはロボットの姿に恐怖を感じる。
一方のしんのすけは、以前のひろしと違って家事を完璧にこなす“ロボとーちゃん”に大満足。

しかし、これは弱体化した日本の父親たちの復権をもくろむ、
“父ゆれ同盟(=父よ、勇気で立ち上がれ同盟)”による恐るべき陰謀で……。

私は『アナと雪の女王』より断然こっちが好き。
男ってどうしてロボットが好きなんだ?という台詞には
『パシフィック・リム』(2013)を思い出して笑い、
巨大な五木ひろしもコロッケの声とともによくできています。

家では家族に邪険にされ、居場所を求めて公園に行けば、
集ったママたちから徹底攻撃をくらう。
そんな父親たちが亭主関白を夢見て集結するわけですが、
力だけで家族をねじ伏せようとしてもどうにもならないこと、
そこに何が必要であるのかを考えさせてくれます。
『サクラサク』のことも思い出されました。

やっぱりええやん、クレヨンしんちゃん。

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