夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー』

2014年05月30日 | 映画(あ行)
『アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー』(原題:Attack of the 50ft Cheerleader)
監督:ケヴィン・オニール
出演:ジェナ・シムズ,ショーン・ヤング,トリート・ウィリアムズ,サーシャ・ジャクソン,
   ライアン・メリマン,オリヴィア・アレクサンダー,A・J・ラマス他

50フィート=15メートルちょい。
そんなデカいチアリーダーだというだけでそそられません?(笑)

低予算映画の帝王ロジャー・コーマンが製作に当たった超B級作品。
“未体験ゾーンの映画たち 2014”で公開されたときに気になっていましたが、
時間が合わずにDVD化待ち。GW中にレンタル開始となりました。

大学院で科学を専攻するキャシーは、母親の願いでもあるチアリーダーになるのが夢。
意気揚々と入部テストを受けるが、顔にいくつかある大きなニキビと身体能力の低さゆえ不合格に。

どこへ行こうが大学の花形であるチアリーダー部員の言うことがすべて。
特にキャプテンのブリタニーには誰も逆らえず、
キャシーら新入生は女子寮でもとことんいびられる。

美しくなってチアリーダーに。
そう考えたキャシーは、一緒に研究を重ねてきたカイルの目を盗み、
実験段階にあった新薬を自分に注射する。

すると驚くべきことに、翌朝キャシーの顔からはニキビが消え、
スラリとした脚に巨乳のスタイル抜群、みちがえるほどの美人に変身。
男子も女子もみんなが注目するなか、身体能力までアップした彼女は、
ブリタニーが次々と繰り出す意地悪な課題を難なくクリア。

ブリタニーを除くチアリーダー部員がキャシーの入部を切望。
晴れてチアリーダーとなったキャシーだったが、
薬の副作用で次第に体が巨大化しはじめて……。

まったくどこまでおバカなんだというぐらいおバカです。
最初はちょこっとデカイぐらいだったのが、やがて15メートルに。
15メートルというと、5階建てか6階建てのビルぐらいの高さですからね。
そんなデカイ女がのしのしと駆けずり回るんです。

それに張り合おうとブリタニーがカイルに迫り、
手元が狂ったカイルがブリタニーの両乳首に注射してしまってブリタニーも巨大化。
最後はアメフトの試合中にグラウンドに乗り込んだキャシーとブリタニーが対決。
こんなデカ女ふたりがもつれてオッパイ丸出しになっても
色っぽくもなんともないっちゅうの。

ロジャー・コーマンも顔を出しているほか、
ジョン・ランディスサム・ライミの弟テッド・ライミも出演。
みんな好きなんですねぇ、こんなバカ映画が。

『ブレードランナー』(1982)が懐かしいショーン・ヤングがキャシーの母親役で出ています。
キャシー役のジェナ・シムズ、これからどうなるのかわかりませんが、
『アタック・オブ~』と聞くと必然的に思い出すのは『アタック・オブ・ザ・キラートマト』(1978)。
その続編『リターン・オブ・ザ・キラートマト』(1988)に出演したジョージ・クルーニー
出演をなかったことにしたがっているように、
彼女も本作への出演をなかったことにしたくならないように祈ります。
いや、なかったことにしたくなるほど今後売れるのが最良なのか。

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