『ジーサンズ はじめての強盗』

『ジーサンズ はじめての強盗』(原題：Going in Style)
監督：ザック・ブラフ
出演：モーガン・フリーマン，マイケル・ケイン，アラン・アーキン，アン＝マーグレット，
　　　ジョーイ・キング，ジョン・オーティス，マット・ディロン，クリストファー・ロイド他

テアトル梅田で２本観たあと、大阪ステーションシティシネマへ移動。
これもTOHOシネマズでは上映していない作品です。

オスカー俳優のご老人、まだまだ長生きしてほしい傘寿超えのお三方、
モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンの共演。
ちなみに年齢順に並べると、マイケル(84歳)、アラン(83歳)、モーガン(80歳)となります。
リメイクなのですが、こんなジジイ３人で強盗だなんて、設定からして可笑しい。
これも邦題に苦労したか、原題は“Going in Style”、
カッコよく行こう、みたいな感じでいいでしょかね!?

ウィリー、ジョー、アルの３人は、同じ会社に40年勤務した親友同士。
定年後はずっと慎ましくも安定した年金生活が送れるものと信じていた。
ところが会社が買収され、年金の支払いが一方的に打ち切られる。
今後いっさい金が入ってこないなんて。

理不尽な住宅ローンのせいで自宅差し押さえの危機に直面したジョー。
銀行に説明を求めに行くと、融資担当者がニヤけた顔を見せるだけ。
娘と孫の面倒を見なければならないジョーが困り果てていたところ、強盗が現れる。
その手際の良さに感心し、また、年寄りには敬意をはらう強盗にびっくり。

強盗現場に居合わせたことをウィリーとアルに話し、
自分たちの年金を取り戻すにはこれしかないとジョーは力説。
最初は取り合わなかった２人だが、やがてその気に。

まずはスーパーで予行演習しようと万引きを図るが、見事に失敗。
熟練者の指南を仰ごうと、つてを頼って不良のもとを訪れるのだが……。

強盗を働くといっても、盗む予定なのはきっちり年金の額だけ。
御大の演技が楽しいのは言わずもがな、脇役たちも楽しませてくれます。
３人の友人でかなりボケている老人にあの“ドク”ことクリストファー・ロイド。
アルにアプローチをかける女性にアン＝マーグレット、76歳だけど綺麗。
３人の行きつけのダイナーのウェイトレス役、シオバン・ファロンも可笑しい。
強盗の目撃情報をジョーから聴取するFBI捜査官にはマット・ディロン。
強盗の仕方を的確に教えるヘスースにジョン・オーティス。
それぞれの孫娘や強盗の目撃証言に呼ばれる少女も良くて、老いも幼きもみんな○。

超ハッピーエンドです。
こんな強盗ならいいかもと思ってしまうのは駄目ですか。(^^;