夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『素敵な遺産相続』

2017年07月07日 | 映画(さ行)
『素敵な遺産相続』(原題:Wild Oats)
監督:アンディ・テナント
出演:シャーリー・マクレーン,ジェシカ・ラング,ビリー・コノリー,サンティアゴ・セグーラ,
   ハワード・ヘッセマン,マット・ウォルシュ,レベッカ・ダ・コスタ,デミ・ムーア他

「映画の日」もTOHOシネマズへ行ってフリーパスで観ようと思ったけれど、
もうほとんど未見の作品がなくなってしまい、残されているのはこの日公開の2本のみ。
そう、大野くんのあれとジョニーのあれだけです。
この2本ならまだしばらく上映するだろうし、慌てて観る必要なし。
だったらせっかくどの劇場でも1,100円で観られる日なのだから、
TOHOシネマズ以外に行くことに決めました。

先月はシネコンへしか行かなかったので、ミニシアターが恋しく。
まずはテアトル梅田で2本。

誰かが莫大な遺産を残して亡くなったせいで家族が揉める話を想像していました。
そうしたら全然ちがっておりまして、原題は“Wild Oats”。
「野生のカラスムギ」って何かと思ったら、
「放蕩」とか「若気の至り」という意味があるそうな。
面白い原題だけに、邦題でこのニュアンスを伝えるのは難しい。
結果、無駄な抵抗は止めて、無難な邦題にしたのかと。

エヴァ(シャーリー・マクレーン)の夫が亡くなる。
長らく病で伏せっていたために稼ぎなく、残されたのは家のローン。
夫にかけられた生命保険は5万ドルで、これではローンも完済できない。
娘のクリスタ(デミ・ムーア)からは家を手放すことを勧められる。

ところが、保険会社から届いた通知を見てビックリ。
書面には5万ドル支払うと書かれているが、振込額の欄には500万ドルとの記載が。
数十年来の親友マディ(ジェシカ・ラング)に連絡すると、すぐに銀行へ。
信じがたいことに本当に500万ドル振り込まれていた。

マディは夫に若い秘書と浮気されたばかり。
このままくすぶりつづけるのは嫌だと、マディはバカンスを提案。
こうしてエヴァとマディはカナリア諸島で豪遊するのだが……。

超高級ホテルのスイートを取って、原題のとおり「放蕩」。
お金にも気持ちにも余裕があると、カジノへ行っても当たりまくり。
ちょっとボケ気味だけど気のよさそうな老紳士(ビリー・コノリー)も近寄ってきます。
マディが若い男性を手なずけるところなどは、
私の苦手な「オバハンの妄想」でもあるのですが、ギリギリOKか。

83歳のシャーリー・マクレーンと68歳のジェシカ・ラングは、
大親友と言われても同年代にはさすがに見えません。
ま、でも、ふたりとも首の皺も美しく年を重ねているふう。

意外だったのはデミ・ムーア。こんな女性役を演じられるとは。
黒縁の眼鏡がとても似合っています。

おばちゃんたちがドタバタ、若い間にできなかったこと三昧。
現実はこうはいかないけれど、めっちゃ楽しそうです。

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