『20センチュリー・ウーマン』(原題:20th Century Women)
監督:マイク・ミルズ
出演:アネット・ベニング,エル・ファニング,グレタ・ガーウィグ,
ルーカス・ジェイド・ズマン,ビリー・クラダップ他
ダンナの帰国日、蛍池へ21時に迎えにいけばいいので、映画を1本観ることに。
この期に及んでまだ観るかと言われそうですが(笑)、
遅い時間だから晩ごはんは用意せんでええよとダンナが言うし、
いったん家に帰ったところでDVDを観るか本を読むかしかないのだから、
ならば劇場で何か観るほうがいいでしょう。
フリーパスを利用して伊丹で観られれば蛍池にも近くてよかったのですが、
この週はほぼ観尽くしてしまって、伊丹で観られるものがなく、
109シネマズ箕面でずっと観たかった本作を観ました。
『人生はビギナーズ』(2010)のマイク・ミルズ監督による、
自身の母親をモデルとした半自伝的ドラマ。
第89回アカデミー賞脚本賞にノミネートされましたが、受賞はせず。
しかし、この脚本と主演のアネット・ベニングの演技は、
ふたりのキャリアの中で最高のものと高い評価を得ています。
1979年、カリフォルニア南部の町サンタバーバラ。
シングルマザーのドロシーは、15歳の息子ジェイミーと二人暮らし。
と言っても、同じ家のなかに、ルームシェア中の男女が一人ずつ。
男は大工のウィリアム、女は写真家のアビー。
ジェイミーの幼なじみ、ジュリーもしょっちゅう遊びに来ている。
1960年代後半当時は十分な高齢出産とされる年齢でジェイミーを産んだドロシーは、
普通の母子より年の差がありすぎるせいなのか、
ジェイミーにどう接すればいいのかわからず悩んでいる。
夫とはジェイミーがまだ幼いときに離婚したから、
父親代わりになってくれそうなウィリアムについつい頼りがち。
しかしジェイミーにとってはウィリアムの話は退屈きわまりない。
困ったドロシーは、アビーとジュリーに助けを求める。
母親が自分の世話を他人に委ねたと知ったジェイミーは、
友人とともにロサンゼルスへ通い、ロックコンサートに足を運ぶように。
ジェイミーが夜に出歩いても何も言えないドロシー。
ジュリーはジェイミーが自分に想いを寄せていることを知りながら、
夜中にジェイミーの部屋に泊まりにきては何もさせない。
そんなジェイミーのことを歯がゆく思うアビーは、
恋愛と性に関する知識を持たせようと、ジェイミーにたくさんの本を貸す。
その内容といったら、ドロシーが唖然とするようなものばかり。
確かにジェイミーの世話は頼んだが、想定したものとはちがう。
ドロシーはより深く悩みはじめるのだが……。
アネット・ベニングが演じるのは息子との関係に悩むキャリアウーマンなのですが、
どうにもこうにも天然なところがあり、その演技が絶品。
自由奔放なアビー役のグレタ・ガーウィグもサイコー。
子宮に腫瘍が見つかり完治するも、今後の妊娠は無理と言われて落ち込みます。
彼女に寄り添うジェイミーの姿が○。
エル・ファニング演じるジュリーはジュリーで、同級生の恋人とはヤリまくり。
妊娠したかもしれないという彼女にこれまた寄り添うジェイミー。
ビリー・クラダップ演じるウィリアムにも悩みがないわけではなく、
みんながそれぞれに身体的にも精神的にも悩んでいます。
終盤、ジェイミーがドロシーにかけるひと言。
母親ならこの言葉に泣いてしまうのでは。
要所要所で流れる音楽がその時代のもので、
デヴィッド・ボウイ、トーキング・ヘッズなどを聴いていた人は
きっと心を鷲掴みにされるはず。
監督:マイク・ミルズ
出演:アネット・ベニング,エル・ファニング,グレタ・ガーウィグ,
ルーカス・ジェイド・ズマン,ビリー・クラダップ他
ダンナの帰国日、蛍池へ21時に迎えにいけばいいので、映画を1本観ることに。
この期に及んでまだ観るかと言われそうですが(笑)、
遅い時間だから晩ごはんは用意せんでええよとダンナが言うし、
いったん家に帰ったところでDVDを観るか本を読むかしかないのだから、
ならば劇場で何か観るほうがいいでしょう。
フリーパスを利用して伊丹で観られれば蛍池にも近くてよかったのですが、
この週はほぼ観尽くしてしまって、伊丹で観られるものがなく、
109シネマズ箕面でずっと観たかった本作を観ました。
『人生はビギナーズ』(2010)のマイク・ミルズ監督による、
自身の母親をモデルとした半自伝的ドラマ。
第89回アカデミー賞脚本賞にノミネートされましたが、受賞はせず。
しかし、この脚本と主演のアネット・ベニングの演技は、
ふたりのキャリアの中で最高のものと高い評価を得ています。
1979年、カリフォルニア南部の町サンタバーバラ。
シングルマザーのドロシーは、15歳の息子ジェイミーと二人暮らし。
と言っても、同じ家のなかに、ルームシェア中の男女が一人ずつ。
男は大工のウィリアム、女は写真家のアビー。
ジェイミーの幼なじみ、ジュリーもしょっちゅう遊びに来ている。
1960年代後半当時は十分な高齢出産とされる年齢でジェイミーを産んだドロシーは、
普通の母子より年の差がありすぎるせいなのか、
ジェイミーにどう接すればいいのかわからず悩んでいる。
夫とはジェイミーがまだ幼いときに離婚したから、
父親代わりになってくれそうなウィリアムについつい頼りがち。
しかしジェイミーにとってはウィリアムの話は退屈きわまりない。
困ったドロシーは、アビーとジュリーに助けを求める。
母親が自分の世話を他人に委ねたと知ったジェイミーは、
友人とともにロサンゼルスへ通い、ロックコンサートに足を運ぶように。
ジェイミーが夜に出歩いても何も言えないドロシー。
ジュリーはジェイミーが自分に想いを寄せていることを知りながら、
夜中にジェイミーの部屋に泊まりにきては何もさせない。
そんなジェイミーのことを歯がゆく思うアビーは、
恋愛と性に関する知識を持たせようと、ジェイミーにたくさんの本を貸す。
その内容といったら、ドロシーが唖然とするようなものばかり。
確かにジェイミーの世話は頼んだが、想定したものとはちがう。
ドロシーはより深く悩みはじめるのだが……。
アネット・ベニングが演じるのは息子との関係に悩むキャリアウーマンなのですが、
どうにもこうにも天然なところがあり、その演技が絶品。
自由奔放なアビー役のグレタ・ガーウィグもサイコー。
子宮に腫瘍が見つかり完治するも、今後の妊娠は無理と言われて落ち込みます。
彼女に寄り添うジェイミーの姿が○。
エル・ファニング演じるジュリーはジュリーで、同級生の恋人とはヤリまくり。
妊娠したかもしれないという彼女にこれまた寄り添うジェイミー。
ビリー・クラダップ演じるウィリアムにも悩みがないわけではなく、
みんながそれぞれに身体的にも精神的にも悩んでいます。
終盤、ジェイミーがドロシーにかけるひと言。
母親ならこの言葉に泣いてしまうのでは。
要所要所で流れる音楽がその時代のもので、
デヴィッド・ボウイ、トーキング・ヘッズなどを聴いていた人は
きっと心を鷲掴みにされるはず。