『天才作家の妻 40年目の真実』(原題:The Wife)
監督:ビョルン・ルンゲ
出演:グレン・クローズ,ジョナサン・プライス,クリスチャン・スレイター,
マックス・アイアンズ,ハリー・ロイド,アニー・スターク他
なんばパークスシネマで5本ハシゴの2本目。
スウェーデン/アメリカ/イギリス作品。
封切り直後の新作とこれと、どれを観るか迷いに迷い、
やはりこれは観逃してはあかんだろうと選択。
観てよかったとしみじみ思いました。凄い。
アメリカ・コネティカット州。
ジョゼフ・キャッスルマンは現代文学の巨匠として名高い作家。
その彼のもとへ、ノーベル文学賞受賞の報せが届く。
ジョゼフと40年連れ添う妻ジョーンはベッドの上で飛び跳ねて大喜び。
自宅で大勢の客を招いて祝いの会を開いたあと、
ジョゼフとジョーン、その息子デビッドはノーベル賞授賞式に出席するため、
スウェーデン・ストックホルムへと飛び立つ。
その飛行機の中で声をかけてきたのは、伝記作家ナサニエル・ボーン。
以前からジョゼフの伝記を書きたいとしつこく、
ジョゼフはこんなところまで追いかけてくるのかと舌打ち。
ナサニエルに夫の非礼を詫びるジョーン。
ストックホルムに到着すると、授賞式までの数日を優雅に楽しめるよう、
ジョーンの世話係やジョゼフのカメラマンを紹介される。
どこへ行っても糟糠の妻のイメージで見られることに疲れたジョーンが、
ひとりで過ごしたいと主張して街へ出かけた日、
ナサニエルにつかまって一緒に一杯飲むことに。
そこでナサニエルがジョーンに次々と突きつける事実。
要はジョゼフが二流作家で、ゴーストライターを務めていたのがジョーン。
いろいろと調べ上げたナサニエルがそれに気づいてしまったのです。
ま~、このジョーンがほんとにできた妻。
それに対し、もとは彼女の大学で文学の教鞭を執っていたのがジョゼフ。
妻子のある身でありながら、学生に手を出したところからもうアカン。
しかもジョーンの才能には遠く及ばない、良いとこ無しの男です。
それでも時代が時代。
力強い文章を書く女性は好まれず、晴れて作家になったところで、
著書は母校の本棚に飾られるだけ。
良い作品だから売れるわけではなく、出版社の売り方次第。
そして出版社は決して女性作家の作品を推さない。
ジョーンは書くのが好きだった。書くことさえできればよかった。
それがたとえ夫の作品として世に出るとしても。
ジョゼフの浅はかなところというのか、男性の浅はかなところといってもいいのか(笑)、
どこへ出ても妻を褒めたたえれば、妻が機嫌のよいままだと思っている。
アホじゃなかろか。そんな単純なものじゃない。
能天気な浮気爺を演じるジョナサン・プライスも上手いけれど、
圧巻はなんといってもグレン・クローズの演技。シビレます。
大画面で観なくてもいい作品かなと思っていましたが、とんでもない。
めっちゃ面白かった。
そうそう、驚いたのはノーベル賞受賞者のおもてなし。
就寝中にいきなり聖歌隊が部屋を訪れたりするんですか。
暗闇のなか、頭にローソク立てた子どもが急に来るなんて、
愛らしいなんてとても思えません。怖いがな。(^^;
監督:ビョルン・ルンゲ
出演:グレン・クローズ,ジョナサン・プライス,クリスチャン・スレイター,
マックス・アイアンズ,ハリー・ロイド,アニー・スターク他
なんばパークスシネマで5本ハシゴの2本目。
スウェーデン/アメリカ/イギリス作品。
封切り直後の新作とこれと、どれを観るか迷いに迷い、
やはりこれは観逃してはあかんだろうと選択。
観てよかったとしみじみ思いました。凄い。
アメリカ・コネティカット州。
ジョゼフ・キャッスルマンは現代文学の巨匠として名高い作家。
その彼のもとへ、ノーベル文学賞受賞の報せが届く。
ジョゼフと40年連れ添う妻ジョーンはベッドの上で飛び跳ねて大喜び。
自宅で大勢の客を招いて祝いの会を開いたあと、
ジョゼフとジョーン、その息子デビッドはノーベル賞授賞式に出席するため、
スウェーデン・ストックホルムへと飛び立つ。
その飛行機の中で声をかけてきたのは、伝記作家ナサニエル・ボーン。
以前からジョゼフの伝記を書きたいとしつこく、
ジョゼフはこんなところまで追いかけてくるのかと舌打ち。
ナサニエルに夫の非礼を詫びるジョーン。
ストックホルムに到着すると、授賞式までの数日を優雅に楽しめるよう、
ジョーンの世話係やジョゼフのカメラマンを紹介される。
どこへ行っても糟糠の妻のイメージで見られることに疲れたジョーンが、
ひとりで過ごしたいと主張して街へ出かけた日、
ナサニエルにつかまって一緒に一杯飲むことに。
そこでナサニエルがジョーンに次々と突きつける事実。
要はジョゼフが二流作家で、ゴーストライターを務めていたのがジョーン。
いろいろと調べ上げたナサニエルがそれに気づいてしまったのです。
ま~、このジョーンがほんとにできた妻。
それに対し、もとは彼女の大学で文学の教鞭を執っていたのがジョゼフ。
妻子のある身でありながら、学生に手を出したところからもうアカン。
しかもジョーンの才能には遠く及ばない、良いとこ無しの男です。
それでも時代が時代。
力強い文章を書く女性は好まれず、晴れて作家になったところで、
著書は母校の本棚に飾られるだけ。
良い作品だから売れるわけではなく、出版社の売り方次第。
そして出版社は決して女性作家の作品を推さない。
ジョーンは書くのが好きだった。書くことさえできればよかった。
それがたとえ夫の作品として世に出るとしても。
ジョゼフの浅はかなところというのか、男性の浅はかなところといってもいいのか(笑)、
どこへ出ても妻を褒めたたえれば、妻が機嫌のよいままだと思っている。
アホじゃなかろか。そんな単純なものじゃない。
能天気な浮気爺を演じるジョナサン・プライスも上手いけれど、
圧巻はなんといってもグレン・クローズの演技。シビレます。
大画面で観なくてもいい作品かなと思っていましたが、とんでもない。
めっちゃ面白かった。
そうそう、驚いたのはノーベル賞受賞者のおもてなし。
就寝中にいきなり聖歌隊が部屋を訪れたりするんですか。
暗闇のなか、頭にローソク立てた子どもが急に来るなんて、
愛らしいなんてとても思えません。怖いがな。(^^;