夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『シンプル・フェイバー』

2019年03月21日 | 映画(さ行)
『シンプル・フェイバー』(原題:A Simple Favor)
監督:ポール・フェイグ
出演:アナ・ケンドリック,ブレイク・ライヴリー,ヘンリー・ゴールディング,
   アンドリュー・ラネルズ,リンダ・カーデリーニ,ジーン・スマート他
 
観たい映画を効率よく観るのが無理っぽくて、どうしても観たかった本作を優先。
TOHOシネマズなんばへ行きました。
 
原作はダーシー・ベルのベストセラー『ささやかな頼み』。
映画を観てから読もうと思って積んであります。→読みました。感想はこちら
 
アナ・ケンドリック、大好きです。
彼女がいると、深刻な話にも柔らかみが出て、クスッと笑えたりも。
ブレイク・ライヴリー、確かに美人だけど、彼女がデビューしたての頃、
監督がそんなにこぞって使いたくなるほどの女優だろうかとも思っていました。
そんなことを思っている間にライアン・レイノルズと結婚して、
誰も彼も彼女には骨抜きにされちゃうのねと苦笑いしていたら、この彼女を見て納得。
上手いがな。すごい悪女やがな。何度でも騙されましょう(笑)。
 
ニューヨーク郊外に住むステファニー。
夫と義兄を交通事故で亡くし、息子マイルズを女手ひとつで育てている。
ネットにブログチャンネルを持ち、ママ友相手に発信するのが日課。
 
マイルズが通う幼稚園の参観に出かけたステファニーは、
保護者たちの間できわめて不人気なママ、エミリーの噂を耳にする。
エミリーは人気の高級デザイナーズブランドで広報を務めており、
多忙を理由に幼稚園の行事を手伝ったことなど一度もないらしい。
 
マイルズと仲良く遊んでいたのがそのエミリーの息子ニッキーだったため、
ママがお迎えに来るまで一緒に待っていたステファニーは、
車から降りてきたエミリーを見てビックリ。
凄い美人のうえに、素晴らしくスタイリッシュ。住む世界が違う。
 
ニッキーを連れてとっとと帰ろうとしていたエミリーだが、
子ども同士で遊びたがる様子に、ステファニーを自宅へ招く。
センスのいい豪邸にステファニーがまたもや驚いていると、エミリーの夫ショーンが帰宅。
ショーンは大学教授で、一作だけベストセラーを持つ作家でもある。
ステファニーにとっては何もかもが夢のよう。
忙しいエミリーの用事を次々と引き受けるようになる。
 
いつものようにニッキーの迎えを頼まれ、ステファニーは快諾。
ところが晩ごはんを終えて就寝の時間になってもエミリーから連絡がない。
ショーンはロンドンの実母に会いに行って、すぐには帰国できず。
ニッキーを預かったまま数日が過ぎ、ショーンと相談して警察に連絡。
と同時にステファニーはブログのフォロワーに協力を求めるのだが……。
 
話は二転三転、そこそこ想像できそうな部分もあるけれど、面白い。
アナとブレイクの演技が痛快で、ドキドキハラハラ。
ヘンリー・ゴールディング演じるショーンのバカっぽさもイイ。
画家役が『グリーンブック』の素敵な妻役リンダ・カーデリーニだったことに
観終わった翌日に気づきました。ちょい役ですけれど、インパクトあり。
 
まだ原作を読んでいないので映画版と比較するのは無理ですが、
おそらくそのまま映画化したら暗いサスペンスになりそうなところ、
アナをステファニー役に起用したおかげでコミカルで適度に軽い。
 
久しぶりに見た気がするルパート・フレンドがエミリーの会社の社長役。
彼に会うために頑張っておしゃれをしてきたステファニーに対して、
「そのスカーフ、エルメスのヴィンテージ?
 エミリーの友だちなら、ギャップにそれを合わせるの、やめて」という台詞に笑いました。
そっか、ギャップと何かとか、ユニクロと何かとか、
一点だけ高もんのブランドを身に着けてもあかんっちゅうことですね。
 
ママ友のみならずパパ友も頼りになる。

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