夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ミッドナイト・ランナー』

2020年12月04日 | 映画(ま行)
『ミッドナイト・ランナー』(英題:Midnight Runners)
監督:キム・ジュファン
出演:パク・ソジュン,カン・ハヌル,パク・ハソン,ソン・ドンイル他
 
休日出勤だった土曜日、晩は定刻20時に塚口で食事の予定。
仕事が終わったのが16時ちょっと前で、
塚口サンサン劇場にすっ飛んで行けば、17時からの本作上映に間に合いそう。
あいにく道がえらく混んでいて無理かと思いきや、5分遅れで到着。
本編開始までまだあと3分ありますとのこと、ぎりぎりセーフ。
 
2017年の韓国作品。とっくにDVD化されています。
なぜか今ごろ1週間限定の劇場公開。
DVDレンタルすればいいものをもったいない気もしたけれど、
これは劇場で観るほうが楽しかったはず。面白かった。
 
警察学校に入学したギジュンとヒヨル。
もともと友だちでも何でもなく、むしろお互いを敵視していたが、
山を走る訓練のさい、途中で足を痛めたヒヨルがギジュンに助けを求める。
1時間以内に学校へ戻らねば失格となるから、
ほかの学生たちは苦しむヒヨルにかまわず見て見ぬふり。
後で肉をごちそうするという言葉に釣られたギジュンは、ヒヨルを背負って学校へ帰る。
失格を言い渡すべく2人を待ち受けていた女性鬼教官は、
意外にも事情を聴いて2人以外を失格に。
未来の警察官たる者、困った人を見捨ててどうするというわけだ。
 
そんなわけで親友となり、仲良く進級した2人。
同期生に彼女ができたらしいと聞き、2人とも彼女がほしくなる。
外出許可をもらって遊びに行ったクラブではナンパが叶わず惨敗。
あきらめて帰る途中、前方に可愛い女性が歩いているのを発見し、
これがラストチャンスとばかりに声をかけようとしたところ、
急に発進した怪しい車が彼女を殴って気絶させ、連れ去ってしまう。
 
誘拐事件に違いないと通報するが、
警察はほかの仕事で忙しいらしく、取り合ってくれない。
自分たちで犯人を探し出して女性を救出するしかないと、
ギジュンとヒヨルは無謀にも2人で捜査に乗り出すのだが……。
 
もっとおバカなだけの作品かと思っていたら、起きている事件は非常に重たい。
若い女性の卵子を目的にした人身売買がおこなわれています。
家出少女を売り飛ばし、買った側は廃ビルに彼女たちを監禁して排卵誘発剤を投与。
ひとりの少女から1個の卵子どころか20個取ろうとします。
取り出した卵子は不妊に悩む夫婦に高額で売られ、
しかもそんなことに産婦人科医が手を貸しているのですから、驚く。
 
鬼の女性教官がメドゥーサと呼ばれているのがワラける。
2人が信頼する教授役のソン・ドンイルもよかった。
犯罪集団のリーダーがあまりに強くてヒヤヒヤしましたが、
この手の作品でバッドエンドなんてあり得ないもの、安心して観ていられる。
アクションと笑いとちょっとホロリと。
 
それにしても、警察学校の入校式って、こんなに保護者が来て別れを惜しむものなんですか。
ちょっとこれにはびっくりしました。(^^;
あと、韓国人俳優の名前、やっぱりどうにも覚えられません。
パクだらけ、カンだらけ、いったいどうやって覚えればいいの〜。

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