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『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』

2020年12月06日 | 映画(ま行)
『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』
監督:深川栄洋
出演:綾野剛,北川景子,岡田健史,前野朋哉,青山美郷,石黒賢他
 
TOHOシネマズ西宮にて、5本ハシゴの2本目。
しかし何ですね、5本ハシゴで劇場スタッフに駐車券を差し出して、
「5本分お願いします」というときの反応は結構おもしろいです。
12時間分つけていただきました。
 
ハマっております、中山七里に。
『さよならドビュッシー』(2012)の映画版があまりにしょうもなくて、
ずっと読まず嫌いだった作家なのですが、今やだだハマり。
七里センセの“刑事犬養隼人”シリーズにはまだ手を出していないけど、
結構お気に入りの綾野剛で映画化なんて嬉しいじゃないですか。
読むのは後にしてまずは観なきゃ。
監督は深川栄洋。本作みたいな刑事ものを撮るのはちょっと意外。
 
警視庁ナンバー1の検挙率を誇る捜査一課刑事、
犬養隼人(綾野剛)と高千穂明日香(北川景子)のコンビ。
ある日、「初めて家に来た医師に父親を殺された」と少年から通報がある。
犬養と高千穂が火葬される寸前だった遺体を解剖に回すと、
死亡する1時間前に塩化カリウム製剤が投与され、
心不全を起こしたように見せかけられていたことが判明。
 
同様に亡くなった患者はいないかを調べたところ、
闇サイトを通じて“ドクター・デス”を名乗る医師の存在が明らかになる。
難病に苦しむ患者あるいはその家族がドクター・デスに安楽死を依頼したらしい。
こうして捜査している間にも増えるであろう依頼を止めるため、
犬養と高千穂は安楽死した遺族のもとへ出向いて情報を求めるが、
遺族たちはいずれもドクター・デスに感謝しており、捜査に非協力的で……。
 
七里センセはドンデン返しの帝王です。
読書中、どれだけ頭を働かせて考えてみても、その斜め上を行かれる。
映画を観たら、おおっ、これよこれと可笑しくなり、
原作でも「さよか!」と唸ったやろなと思いました。
 
ところで、映画の公式サイトのキャストには刑事しか載っていないのですね。
キャストを載せたらドンデン返しも想像できそうだからかしらん。
犬養と高千穂の同僚には岡田健史前野朋哉青山美郷
上司役を石黒賢が演じています。
岡田くん、カワイイ。仮面ライダー顔だと思っていたのに、ライダー出身じゃないのか!
 
で、キャストを書くぐらいじゃネタバレにならんと思うんですけど、
柄本明木村佳乃、特に後者の怪演に身の毛もよだちました。
あ、やっぱりこれってネタバレですよね。(^^;
 
オープニングもエンディングもテレビの連続ドラマっぽい。
そこが軽く観られていいんでしょうけど。
フツーに面白かったし、カッコいいコンビです。
 
やっぱり騙されるわ~。

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