『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』(原題:The Cave)
監督:トム・ウォーラー
出演:ジム・ウォーニー,エクワット・ニラトヴォラパンヤー,ジュンパー・センプロム,
ノパドン・ニヨムカ,エリク・ブラウン,タン・シャオロン,マギー=アーパー・パーウィライ他
なんばパークスシネマにて、前述の『泣く子はいねぇが』とハシゴ。
2018年にタイで起きたタムルアン洞窟の遭難事故を基にしたタイ/アメリカ作品。
トム・ウォーラー監督について日本語のサイトではほぼ何も情報がないのですが、タイ出身とのこと。
2018年6月23日。
タイ・チェンライ県の森林公園内の洞窟をサッカーチームのコーチ1名と少年12名が訪れる。
ちょうど雨季に差しかかった折で、突然の豪雨に見舞われて水位が上昇。
13名は洞窟から出てくることができず、閉じ込められてしまう。
森林公園の職員によってこの事態が知らされ、
タイ国内はもちろんのこと、世界中にこのニュースが報道されると、
各国の専門家やダイバーが協力を申し出て、救出作戦が始まるのだが……。
結果として13名全員が無事に救出されました。
だからこうして映画を観て苦笑いしても許されますよね!?
専門家の人たち、来るの早い、速い。
でも僧侶も来るの、なんでそんなに早いねん。みんなで祈る祈る。
この洞窟は「男に恨みを持つ女の体内」と言われているそうで、
少年たちが祈るのを忘れて洞窟に入ったからその祟りだとみんな思っているわけです。
洞窟内の少年たちもいまさらながら祈るし、
洞窟外では僧侶と共に集まった人が懸命に祈っている。
祈って助かるなら皆祈るわと思わんこともないのですけれど、
結局みんな助かったのですから、祈りのおかげということになるのでしょうね。
洞窟の外では有志女性による炊き出しがおこなわれていて、楽しそうなんです。
「毎日でも炊き出ししたいわ」とか言うてるし。
宝くじまで売られているのはなんでやねん。(^^;
各国からやってきた一流ダイバーを本人が演じている場合もあり、
みんな演技がやたら自然で、俳優かなと思うほど。
そらまぁ、自分の役を当時のままに演じるのですから、演技にもならんか。
いずれも結構二枚目。あ、二枚目だからそのまま演じられるのね。
もしも本人がすごい醜男だったら、誰か俳優がキャスティングされたことでしょう。
洞窟内の水を吐き出すにあたり、
民間人で協力を申し出たポンプ業者により、排水されます。
しかしその排水は付近の田んぼに流れ込み、田んぼはおじゃんに。
政府がお見舞金を配ろうとしたときの住民の反応は泣けます。
「田んぼの作物はまた育てればいい。少年たちの命のほうが大事。
お金は要らない。彼らを助けるために使ってください」。
全員こう言うたんですかと聞くのはあきませんよね。(^^;
狭い洞窟からひとりひとり救出する様子もよくわかります。
ほんとに助かってよかった。