夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ジオラマボーイ・パノラマガール』

2020年12月12日 | 映画(さ行)
『ジオラマボーイ・パノラマガール』
監督:瀬田なつき
出演:山田杏奈,鈴木仁,滝澤エリカ,若杉凩,成海璃子,森田望智,大塚寧々他
 
終業後になんばまで映画を観に行くはずだったのに、急用が入りました。
でも1本だけは観られそうだったから、終映間際の本作を109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
岡崎京子の同名コミックを瀬田なつき監督が映画化。
岡崎さんの作品ってよく映画化されているのに読んだことがなくて。
いつから活躍している漫画家なのかと調べたら、
なんと1996(平成8)年に交通事故に遭って重傷を負い、漫画家生命を絶たれたと。
ゆえに25年近く休業されているわけですが、
今なお過去の作品が復刊され、映画化もしょっちゅうって凄い。
 
東京に暮らすハルコ(山田杏奈)は16歳の高校生。
ある日、目の前で突然倒れた同世代の男子に「大丈夫ですか」と声をかける。
顔を上げたその男子、ケンイチ(鈴木仁)にハルコは一目惚れ。
彼が落とした生徒手帳を拾い、自宅を突き止めて届ける。
 
ところがそのときケンイチは不在。
家の周りをうろつくハルコを不審に思ったケンイチの姉サカエ(成海璃子)は、
ハルコにバケツの水を浴びせかける。
 
事情を知ったサカエはハルコに平謝り。
服を乾かしている間に帰宅したケンイチとも会えて、ハルコは有頂天。
これは運命の出会いに違いないと舞い上がる。
 
サカエに誘われて行ったクラブの週末イベント。
ケンイチに会えることを期待しておめかしして出かけたのに、
彼は年上の美人女性マユミ(森田望智)とキスを交わしていて……。
 
眠くはならなかったけれど、正直言ってあまり面白くは感じられず。
ハルコもケンイチも私のタイプではなく(笑)、
特にケンイチのほうはどこがいいのやらさっぱりわからん。
考えもなく高校を辞めて、路上に立つマユミに恋をして追っかけ回す。
マユミのような女性を落とせると思っているのが浅はか。(^^;
 
岡崎さんの著作がこんなにもたくさん映画化されるのは、
もっと深く読み解くべき何かがあるからでしょう。
だけどそんなアタマはない私には、良さがイマイチわからない。
たぶん原作はもっと刺さるものがあるのでしょうね。
 
夕暮れ時の高層ビルの建設現場は美しかった。
建設現場って、見ているとなぜか泣きたくなります。
 
ちなみに客は私を含めて2名でした。
エグゼクティブシートの端っこに私、ひとつ飛ばした席にもうおひとり。
なんか気まずかった(笑)。

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