夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『残酷で異常』

2021年06月04日 | 映画(さ行)
『残酷で異常』(原題:Cruel & Unusual)
監督:メルリン・デルヴィセヴィッチ
出演:デヴィッド・リッチモンド=ペック,バーナデット・サキバル,ミシェル・ハリソン,
   マイケル・エクランド,リチャード・ハーモン,モンスール・カタクィズ他
 
2014年のカナダ作品。
これもAmazonプライムビデオ見放題作品の中にあります。

家の中で意識を失った誰かに蘇生術を施しているとおぼしき声で始まります。
カメラはバスルームへ移動。
男の必死の救命処置も実らず、倒れている女は亡くなった模様。
その後、男も呼吸困難に陥り、死亡します。

……というのは夢。男エドガーが気づくと自分は運転中。
助手席には夢の中で死んだ女メイロンがいる。
メイロンはエドガーの妻でフィリピン人移民
様子がおかしいエドガーのことを心配するメイロン。

ふたりで家に帰り、メイロンの息子のことでしばし言い争ったのち、
エドガーが自室に戻ろうと扉を開けると、そこは別の建物の一室。
グループセラピーをおこなっているのか、
どうやら参加者はみんな殺人を犯した者ばかりらしい。
エドガーも殺人者だと言われ、何が何だかわからず……。

不条理スリラーというやつですね。
エドガーが自分の罪を悟るまで何度でもグルグル回ります。

Amazonプライムビデオでは高得点を上げていますが、地味すぎる。
クソ真面目に進んで行くので少々退屈。スッキリ感もなし。
自分が何者かわからない不条理な話なら、
先日観た『消えた時間』のほうがずっと面白い。

とはいうものの、DVD化されていない劇場未公開作品を観られるのは嬉しい。
未公開作品を観て思うのは、未公開になった理由はやっぱりあるということ。
未公開だなんてもったいないと思う作品が稀にあるけれど、
本作などは公開したところで集客はできなかったでしょう。

カナダの作品って暗いのが多いと改めて思った作品でもあります。

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