『ブルーサーマル』
監督:橘正紀
声の出演:堀田真由,島崎信長,榎木淳弥,小松未可子,小野大輔他
イオンシネマ茨木にて、前述の『永遠の1分。』の後に。
原作は『月刊コミック@バンチ』に2015年から2018年に渡って連載された、
小沢かなの人気コミック『ブルーサーマル 青凪大学体育会航空部』。
TVアニメを多く手がける橘正紀監督が劇場アニメとして映画化。
上田慎一郎監督による『ブルーサーマルVR はじまりの空』(2018)という作品もあるそうです。
堀田真由のことは出てきた頃から気になっていました。
今はゼクシィのCMで人気かと思います。
やわらかくて可愛い雰囲気だけど、なんとなく主演を張るタイプではない。
それが声優初挑戦の本作ではヒロインの声を担当。
ほわんとしたところがピッタリでとてもよかった。
長崎から上京して大学生活をスタートした都留たまき。
いかにも大学生らしい生活を送ることを夢に、軟派なサークルに入るつもりだったのに、
体育会航空部の所持品である高価なグライダーを誤って傷つけてしまい、
その場にいた航空部員の空知大介に弁償しろと脅される。
空知はえらく怒っているものの、主将の倉持潤はなぜかニヤニヤ。
たまきはそのまま雑用係として航空部に入ることに。
訳あって体育会にだけは入りたくなったたまきだが、
倉持が操縦するグライダーに同乗して空の美しさに魅了される。
しかも本人は気づいていないが、たまきには天性の才能があるらしい。
すっかり倉持に気に入られたたまきは、
空知と始終喧嘩をしつつもグライダーに夢中になるのだが……。
たまきは天真爛漫で本当にいい子。誰もが彼女のペースに巻き込まれます。
どんなイケズな根性の持ち主も、いつのまにかたまきと友だちになるという。
しかし、無邪気と無神経は紙一重。
たまきの異母姉で強豪校の主将を務める矢野ちづるは、たまきのことが嫌い。
誰もが好きになるたまきとの過去は苦く、思い出したくないものです。
能天気に見えるたまきだけれど、実は彼女にも悩みがいっぱいある。
体育会に入りたくなかった理由、姉に嫌われている理由、
すべてたまきにとっては泣きたくなるほど思い詰めていること。
倉持や空知にもそれぞれ悩みはあって、やっぱりこれが青春。
グライダーのことなんて何も知らなかったけれど、すごく興味が湧きました。
気持ちのいいアニメです。私も空を飛びたい。