『ナイル殺人事件』(原題:Death on the Nile)
監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー,ガル・ガドット,アーミー・ハマー,エマ・マッキー,トム・ベイトマン,
レティーシャ・ライト,アネット・ベニング,ラッセル・ブランド,アリ・ファザール,
ドーン・フレンチ,ローズ・レスリー,ソフィー・オコネドー,ジェニファー・ソーンダース他
109シネマズ箕面にて。
前作は『オリエント急行殺人事件』(2017)でした。
クリスティの小説はたいてい読んだつもりでいましたが、もしかしたらこれは読んでないかも。
ぜっんぜん覚えとらん。
莫大な遺産を相続した資産家の娘リネット・リッジウェイは、
ある日、親友のジャクリーン・ド・ベルフォールから婚約者サイモン・ドイルを紹介される。
無職のサイモンのため、リネットの別荘の管理人をさせてほしいとのこと。
快諾したリネットへのお礼がてら、サイモンがリネットと1曲踊ったところ、
はからずもそこでそのふたりが恋に落ち、ジャクリーンはフラれてしまう。
招待されたのは、リネットにプロポーズを断られた過去を持つ医師ウィンドルシャム。
有名なブルース歌手サロメとその姪ロザリー。
リネットの友人でロザリーと交際中のブーク、その母親である画家。
リネットの名付け親で後見人のスカイラーと彼女の専属看護師バワーズ。
また、リネットのいとこで財産管理人であるアンドリュー。
そしてブークの友人で世界一の名探偵エルキュール・ポアロ。
リネットのメイド、ルイーズもこの旅行に同行してあれこれ仕切る。
幸せいっぱいの新郎新婦だったが、行く先々にジャクリーンが現れる。
身の危険を感じる出来事も起こったため、ポアロは旅行を取りやめて帰宅するように夫妻に進言するが、
豪華客船に乗り込んでしまえば安全だろうと考えるふたり。
ところが、そこにもジャクリーンの姿が。
そしてついには就寝中だったリネットが殺されてしまい……。
このご時世では旅行に行きたくても行けないという方も多いでしょう。
けど、ツッコミどころは多いなぁ。
ポアロ役のケネス・ブラナーは言うてもまだ60歳を過ぎたばかりであるものの、
銃をぶっ放しながら逃げ回る犯人を追いかけるその足取り、軽すぎやろ。
弾を上手く避けすぎで、「オイッ」と言いたくなりました(笑)。
それにこの展開では、ポアロを撃てばいちばんええんとちゃうんかいとも言いたくなり。
ま、撃たれちゃったら絶対ダメな人なんですけどね。
なんだかとても不思議なんですが、これだけ登場人物が多いのに、
ほとんどいないんです。魅力的な人が。
サロメだけはカッコイイ姐さんだと思いましたが、最後は余談にすぎる。
それに、劇場で悲鳴もあがるほどだった冒頭のポアロの顔の傷。
そんな口髭では隠せないことないですか。