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『嘘喰い』

2022年02月19日 | 映画(あ行)
『嘘喰い』
監督:中田秀夫
出演:横浜流星,佐野勇斗,白石麻衣,本郷奏多,森崎ウィン,
   櫻井海音,木村了,鶴見辰吾,村上弘明,三浦翔平他
 
109シネマズ箕面にて、平日の仕事帰り、ヨレヨレになりながら2本ハシゴ。
その1本目に観たのが本作でした。
 
『週刊ヤングジャンプ』に2006年から2018年まで連載されていた、
迫稔雄の人気漫画を中田秀夫監督が実写映画化。
原作は読んだことがないので、比べようもありません。
 
“倶楽部賭郎(かけろう)”は、さまざまな闇ギャンブルを仕切る組織。
相手にバレなければどんなイカサマもOKというルールのもと、
裏社会の人間はもちろんのこと、日本の財政界の人間までも会員になって、
日々巨額を賭けたギャンブルがおこなわれている。
 
“嘘喰い”の異名を持つ天才ギャンブラーの斑目貘(横浜流星)は、
賭郎の頂点であるお屋形様の座をいただこうと勝負に挑んで敗北を喫す。
通常、敗者は命を奪われるものだが、奪う価値もない命だと蔑まれ、
会員権を剥奪されて街を出ることに。
 
数年が経ち、新たに屋形越えを狙う者が現れたとの噂が貘のもとへ届く。
その人物とはかつて世紀の発見をなしとげた研究者・佐田国一輝(三浦翔平)。
世界に羽ばたく発見だったにもかかわらず、
研究所が不運な火災事故に遭い、佐田国の部下は全員死亡していた。
その佐田国がなぜ賭郎に現れたのか。
 
賭郎に戻ることを考えた貘は、なんとか会員権を手に入れることを目論む。
ちょうどそのとき、闇金から逃げる青年・梶隆臣(佐野勇斗)を救い、
すっかり梶に懐かれた貘は、梶に会員権を取らせて賭郎に乗り込もうとするのだが……。
 
漫画が原作の物語って、登場人物の名前が特徴的ですよね。
本作でも主人公はまだ控えめなほう(笑)。
賭郎のギャンブルの場で立会人を務める2名の名前は、
夜行妃古壱(やこうひこいち)(村上弘明)と目蒲鬼郎(めかまきろう)(本郷奏多)だし。
前者の夜行に関しては昨年スピンオフが出ているそうで、確かにこの人の話は面白そう。
 
闇ギャンブルだとしても、そのイカサマを見抜く過程を私は見たい。
期待外れに終わりそうな予感がありましたが、まぁまぁ、納得できたような気も。
佐田国との対決前、徳井優演じる殺人大好き金持ちジジイと賭けをするとき、
貘と梶ちゃんコンビがハンターから逃げるところのほうが面白かったかな。
ジジイに飼われていた巨人ロデム/マルコ(野村祐希)を救うところも好きでした。
ヤクザの女組長、鞍馬蘭子役の白石麻衣も可愛かったし。
 
ギャンブル映画としては2019年の私のワースト5入り、
『映画 賭ケグルイ』(2019)よりは楽しめました。
とはいうものの、おそらくこれは原作ファンの間では非難囂々では。
なんというのか、半端に漫画チックなんです(笑)。わざわざ実写にせんでも。
中途半端って、最近の映画のキーワードになりそう。(^^;
 
これも続編を狙っているのでしょうねぇ。
何がどうなろうが映画であれば私は観ると思いますので、お好きにどうぞ。

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