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『マイ・エレメント』〈吹替版〉

2023年08月14日 | 映画(ま行)
『マイ・エレメント』(原題:Elemental)
監督:ピーター・ソーン
声の出演:川口春奈,玉森裕太,伊達みきお,MEGUMI,楠見尚己,塩田朋子,
     山像かおり,大谷育江,高木渉,間宮康弘,濱口綾乃他
 
TOHOシネマズ伊丹にて。
 
字幕版が観たかったのですが、梅田かなんばまで出ていかなければ上映なし。
しかも上映回数が少ないから、機会をつくれそうにもなくて吹替版で妥協しましたが、
鑑賞後に字幕版のキャストを見たら、知らない人ばかり。
なんだ、これなら川口春奈玉森裕太が出ている吹替版のほうが楽しいかもしれない。
 
ディズニー&ピクサーの製作。
両者はいろいろと揉めたことがあり、切って切られて、離れてまたくっつくみたいな関係。
その間に傘下のミラマックスでも騒ぎがあったりして、ゴシップの宝庫。
大きな会社になれば致し方ないことなのでしょうか。という話は置いておくとして。
 
本編の前に、『カールじいさんのデート』という短編も上映されます。
ディズニー同時上映作品は、悔しい哉、いつも良い。どことなく切ないんですよねぇ。
 
さて、監督は『アーロと少年』 (2015)のピーター・ソーン。
『アーロと少年』なんて、つい最近観た気がしていたのに、そんなに前なの!?
まぁ、私にとっちゃ2010年代なんて全部「つい最近」ですけど。(^^;
 
火、水、土、風という擬人化されたエレメントの世界。
 
火のエレメントのバーニーとシンダー夫妻は、火のエレメントだけが暮らしていた国を離れ、
すべてのエレメントが暮らすエレメント・シティへと移住する。
 
熱くて何でも燃やす火はほかのエレメントから鬱陶しがられ、
賃貸物件からは軒並み断られたせいかおかげか、夫妻は空き家だった物件を購入。
そこで火のエレメントを相手に雑貨店“ファイア・プレイス”を始め、大繁盛。
 
夫妻の間に生まれた一人娘エンバーはすくすくと育ち、店を手伝うように。
バーニーはいずれこの店をエンバーに継がせたいと考え、エンバーもそれを当然のことと受け入れる。
 
体力の衰えを感じるようになったバーニーは、そろそろ任せどきかと、
セールの日の店の切り盛りをエンバーに一任したところ、水道管トラブルが発生。
バーニーに心配をかけたくないエンバーは応急処置を試みるが、
折悪くそこへやってきたのが、水のエレメントの青年ウェイド。
 
公務員のウェイドは水道の検査官で、この店には多くの違反が見受けられると言う。
このままでは営業停止になると聞き、エンバーはなんとかそれを阻止しようと、
ウェイドと共にその上司ゲイルに面会を求めるのだが……。
 
エンバーの言い分がずいぶん身勝手で、好きになれないなぁなんて最初は思っていたのですが、
根っからの善人で涙もろいウェイドとのやりとりに慣れてくると面白く。
 
自分たちと見た目からして違う人が入ってくると排除したがる。
あからさまに嫌がらせをしたり、そこまでしなくても無視したり。
私たちの生きる世界と照らし合わせると、同じだよなぁと思います。
けれど、相容れないわけではない。そうしようとしていないだけ。
無理と決めた時点で無理なわけで、ほんの少し、相手を理解しようとすれば、
実はものすごく好きになれる相手かもしれないということ。
 
とはいうものの、力んで脇の下から花を咲かせ、それを贈られるのは嫌だなぁ(笑)。
 
世界は大きい。視野は大きく。もっと広がれ。

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