『バズ・ライトイヤー』(原題:Lightyear)
監督:アンガス・マクレーン
声の出演:鈴木亮平,今田美桜,山内健司,りょう,三木眞一郎,磯辺万沙子,銀河万丈,沢城みゆき,
エフレン・ラミレッツ ,イザイア・ウィットロック・Jr.他
前述の『ブラック・フォン』の後、同じく109シネマズ大阪エキスポシティにて。
レイトショーでIMAXレーザーGT版を鑑賞。
残念ながら劇場の多くが吹替版のみの上映で、洋画は字幕で観る派の私もやむをえず。
でも吹替版の声を担当する面々がなかなか楽しかったです。
“トイ・ストーリー”シリーズのスピンオフ。
少年アンディが大好きだった映画の主人公バズ・ライトイヤー。
アンディが夢中になった映画というのが本作なんですよ、という設定です。
優秀なスペースレンジャーのバズ・ライトイヤー。
乗組員たちをなんとか地球に帰還させようとバズは頑張るが、
バズが数日間のつもりで試運転して戻ってくると、この惑星では何年という月日が流れていた。
バズだけが歳を取らず、惑星で過ごす乗組員たちはバズが戻るたびに歳を取っている。
やがて同僚で親友だったアリーシャ・ホーソーンも亡くなり、
彼女の後任としてやってきた司令官キャル・バーンサイドは、バズにミッション中止を命じ、
乗組員全員、地球に戻らずにこの惑星にバリアを張って生きて行くことにしたと言う。
自分も含めて地球に戻る、全員を戻らせる。それをあきらめきれないバズは、勝手に基地を脱出。
アリーシャの孫イジーと出会い、地球に戻る方法を模索するのだが……。
実は“トイ・ストーリー”シリーズにも思い入れがないため、睡魔に襲われる心配がありましたが、
これはなんとか居眠りせずに最後まで観ることができました。
アリーシャが浦島太郎状態のバズをケアするために用意した猫型ロボットのソックスの声を
かまいたちの山内健司が担当しているのですが、これが下手なのか上手なのかわからなくて(笑)。
でもいちいち声に出す擬音がおかしくてなかなか笑えました。頼りになるロボットです。
ネタバレになりますが、バズのミッションを阻止しようとしていたのは、年老いたバズ自身でした。
自分の功績を人びとに知らしめて尊敬の念を集める。そうなりたかった年老いたバズ。
でも、そうすれば、イジーと出会うこともないばかりか、イジーはこの世に生まれても来ない。
元に戻すことが正しいのか、すでに起きたことをそのまま受け入れるほうがいいのか。
この辺りの葛藤が面白かった。
生まれた事実も死んだ事実も変えることはできないし、変えちゃいけないんだなぁって。