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『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』

2020年04月12日 | 映画(さ行)
『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』(原題:El Pepe, Una Vida Suprema)
監督:エミール・クストリッツァ
 
テアトル梅田にて、前述の『ママをやめてもいいですか!?』とハシゴ。
 
どっちを向いてもコロナウイルスのニュースだらけ。
感染マップを見ていたら、ふと気づきました。
日本地図を見ていてもどこの県だか全部言えそうにない私、
世界地図なんて見たら、どの国がどこにあるのかまったくわからん。
 
そんなことに気づいて、自分の物知らなさ加減に唖然としていたら、
大好きなエミール・クストリッツァ監督がウルグアイのドキュメンタリーを撮ったという。
ウルグアイってどこにある?
そっか、ここにあるのですね。このたびしっかり頭に叩き込みました。
 
南米の小国ウルグアイ。
1950年代までは「南米のスイス」と言われていたそうです。
その後は打って変わってほかの南米の国と同じく軍事政権に。
そこで2010年から2015年にかけて大統領を務めたホセ・ムヒカ。
クストリッツァ監督がホセ・ムヒカの日常に密着した作品です。
 
ホセ・ムヒカは収入のほとんどを貧しい人々に寄付。
今にも止まりそうなボロッボロのワーゲンに乗り、職務の合間に農作業。
腐敗とは無縁な質素な暮らしぶりを続けました。
 
そんな彼ではありますが、若い頃には左翼ゲリラに参加。
過激な政治闘争を繰り広げ、約13年間の獄中生活を送った過去があります。
身体中に銃弾を撃ち込まれて、脾臓摘出、肺も4分の3がないんだとか。
 
ほとんど知識のない国のことだったから、いろいろびっくり。
まず、若かりし頃にこんな経歴を持つ人が大統領になったということに驚愕。
しかしこういう人だからこそ民衆の気持ちがわかるのか。
そういえば現在のローマ教皇だって若い頃は過激な行為に走ったこともあり、
それを非難されることもあったけれども同時に愛されているんだなぁと。
 
ウルグアイという国について知りたくなる1本です。

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