『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』(原題:Rocky IV: Rocky vs. Drago)
監督:シルヴェスター・スタローン
出演:シルヴェスター・スタローン,ドルフ・ラングレン,タリア・シャイア,カール・ウェザース,
ブリジット・ニールセン,バート・ヤング,マイケル・パタキ,トニー・バートン,ジェームズ・ブラウン他
シネ・リーブル梅田にて、前述の『靴ひものロンド』とハシゴ。
“ロッキー”シリーズのファンは多いですよねぇ。
でも私、たぶんちゃんと観たことがないんです。シルヴェスター・スタローンがタイプじゃないからでしょうか。
本作も観るかどうか迷いましたが、この機会に観なければ一生観ないだろうと思って。
シリーズ4作目の『ロッキー4/炎の友情』(1985)のアルティメット・ディレクターズカット版だとか。
なんすか、そのアルティメット・ディレクターズカット版って。(^^;
「42分間の未使用素材を採用して新たな作品に生まれ変わらせた」とのことですが、
もとの作品になじみのない私が観ても、どう生まれ変わったのかさっぱりわからない。
伏線もわからんまま観ましたが、前作までのライバルはアポロ・クリードだったのですよね。
それはアポロの息子アドニスを主人公に据えた“クリード”シリーズを観ているから知ってます。
アドニス役のマイケル・B・ジョーダンはスタローンよりずっとタイプですから(笑)。
ロッキー・バルボアとは長年のライバルで今は親友のアポロ。
チャンピオンとして国民的ヒーローとなっているロッキーを心身共に支えている。
そんな彼らの前に現れたのが、ソ連のボクサー、イワン・ドラゴ。
アマチュアからプロに転向するドラゴを派手に宣伝しようと、
ソ連側はロッキーとのエキシビションマッチを希望するが、ロッキーは無視。
すると、アポロがドラゴの対戦相手になりたいと言い出す。
陽の当たるところへ出ることはなくなっていたアポロは、この対戦で再び有名になりたいと願う。
ロッキーは彼のセコンドを務めて試合を見守るが、アポロはドラゴにボコボコにされて死んでしまう。
まるで殺人マシーンのようなドラゴ相手に、アポロの無念を晴らそうと、今度はロッキーが対戦する。
てな感じでしょうか。
未公開映像の部分がどこだかわからないうえ、さして興味も持てないまま観はじめたので、
ところどころ寝ました(笑)。
でも、ロッキーとドラゴの試合がはじまると覚醒。寝るひまなんて無し。
35年以上前の作品で見るドルフ・ラングレン。
今はシワシワのお爺さんになっている彼が、殺人マシーンなのにカワイイ。
ドラゴの妻役で登場しているブリジット・ニールセンは、この時期うまいことスタローンをひっかけて(?)、
彼と結婚するに至ったのでしたよねぇ。映画と同じくしたたかな印象。
驚いたのは、エキシビションマッチを盛り上げるイベントでジェームズ・ブラウン本人が歌っていたこと。
へ~、“ロッキー”にも出ていたのですか。
いがみ合うアメリカとソ連。リング上で死闘を繰り広げたとしても、リング外で千人が殺し合うより良い。
ちょっと反戦も入っています。