15年以上おなじ車に乗り続けていて、たいそう気に入っていた様子。
当時の弟の趣味はパチスロだったのですが、お正月は条例で休業となるパチンコ店が多いなか、
松阪のパチンコ店だけはずっと営業できるらしくて。
その後、どういうわけだか三重県の桑名に異動になり、パチスロに行くのも楽になった模様(笑)。
三重から大阪へ戻った後も乗り続け、走行距離は9万キロ超。
それでもじゅうぶんに走るから手放す気ないままに闘病生活に入りました。
自分が死んだらこの車をどうしようか。ずっと気がかりだったようです。
それをウチのダンナに話したら、「たけちゃん(=弟)の車、ウチで引き取ったらええやん」。
えーっ、ええの!? ウチは夫婦ふたり家族で、しかもダンナはタイに駐在中やし、車2台も要らん。
弟の車を引き取ったら駐車場代に車検代、自動車税と、めちゃめちゃ維持費がかかるで。
「ええやん、それでも」とダンナが言ってくれたので、そうすることに。
ついでに、私がお世話になっているスバルで弟の車も面倒を見てもらうことに。
弟がトヨタの担当だった人と懇意だったならばそちらで継続して見てもらえばいいのですが、
弟曰く、「点検に行くたんびに車買い替えろってうるさいねん。
鬱陶しいから、ディーラーに車預けたら家に一旦帰るようにしている」と以前聞いていたため、
スバルに尋ねたところ、「ウチで見させてもらいます!」と即答してくれて。
病床の弟に「スバルで見てくれることになったで!」と伝えると、
「ホンマ!? それはありがたいなぁ。いちばん安心やわ」と喜んでくれました。
車検に通し、自動車税もきちんと払ってからこの世を去った弟ですが、
来年1月に切れるので、このたびスバルで車検に出しました。
なにしろそろそろ走行距離が10万キロに達するから、ルームミラーの接着剤が劣化して落ちたり、
ドアのハンドルカバーが外れたりと、それはそれはいろいろなことが起きています。
でもまだまだ大丈夫。
弟が綺麗に、大事に乗っていた車。ぶっ壊れるまでは乗り続けるつもりです。