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『ソウX』

2024年11月13日 | 映画(さ行)
『ソウX』(原題:Saw X)
監督:ケヴィン・グルタート
出演:トビン・ベル,ショウニー・スミス,シヌーヴ・マコディ・ルンド,スティーヴン・ブランド,レナータ・ヴァカ,
   ジョシュア・オカモト,オクタビオ・イノホサ,ポーレット・エルナンデス,ホルヘ・ブリセーニョ,マイケル・ビーチ他
 
老健に入所中の父に面会→夙川でひとりランチ→TOHOシネマズ梅田のシアター4で本作鑑賞。
 
このシリーズはもういいかなと思ってスルーしかけていましたが、
第1作第2作の間に位置する物語だと教えてもらってやっぱり観ることに。
「トビン・ベルがシリーズに復帰」と記されているけれど、彼じゃない人がジグソウを演じたことがあるんですか。
そこまで入れ込んでないから知らんし。
 
末期癌余命わずかという宣告を受けたジグソウことジョン・クレイマー。
もう打つ手はないのかと思っていたところ、癌患者支援グループの会合に同席した男性ヘンリーに遭遇。
すっかり元気になった様子のヘンリーは、実験段階の画期的な治療法を受けて完治したのだと言う。
ヘンリーに詳細を教えてもらい、その治療を受けるためにジョンはメキシコへと向かう。
 
空港で彼を出迎えたディエゴの車に乗るが、途中で武装した男たちに手荒く別のワゴン車に放り込まれる。
到着した先では女医セシリアに迎え入れられ、手荒い扱いを受けたことを言うと、
なにぶんまだ承認されていない治療ゆえ、誰にもバレないようにしなければならないのだと詫びられる。
しばらく滞在することになった屋敷で部屋を案内してくれたのはガブリエラ。彼女もセシリアに救われたらしい。
 
セシリアとそのほかの医師コルテスとマテオ、看護師のヴァレンティーナ立会いのもと、
脳腫瘍を切除する手術を受け、これで癌は治ったと言われ、清々しい気分に。
 
ところが、ガブリエラにお礼のプレゼントを渡そうと屋敷を再訪すると、誰もおらず何もない。
頭の包帯を外してみると手術の痕などどこにも見当たらず、これは詐欺だったのだと気づく。
 
ジョンは自分を騙した面々を集めてゲームを開始することを決意。
弟子のアマンダを呼ぶと、ゲームの会場にセシリアたちを連れてくるのだが……。
 
飲酒した後に映画を観に行くと100%爆睡していましたが、これは大丈夫でした。
 
恐ろしい殺人鬼といえども、ジグソウに同情してしまうほどセシリアは酷い奴。
セシリアと対決するまでにほかの面々が自分の身体を切り刻まねばならなくなるシーンは直視できませんでしたが、
こんな詐欺を働くような奴がこんな目に遭っていい気味だと思ってしまいました。
 
癌の治療というと、のことを思い出します。
藁にもすがる思いで話を聴きに行った保険適用外の自由診療をする病院。
冷静だった弟が主治医に相談して、自由診療を受けるのは思いとどまりました。
その後、主治医の紹介により“がんカテーテル”を受けた別の病院の先生が、自由診療は絶対に信用しては駄目だということ、
遺族に残せるはずのお金をつぎ込ませようとしているのだともおっしゃっていました。
結局「自由診療を受けて完治はしなかったからと最後はホスピスに入れてください」と言われても、
あちらを信用してこちらの治療を受けなかったくせに、最後だけこちらでと言うのは虫が良いとも。
 
こんなホラーを観ているにもかかわらず、そんなことを思い出し、
騙しちゃ駄目、騙されても駄目だと思うのでした。
もちろん、お金持ちの人は自分の気が済むまでいろんな治療を受けてもいいと思いますけどね。
 
映画の話からズレましたが、そんなこんなで思わずジグソウを応援してしまう。

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