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『アイ・アム まきもと』

2022年10月11日 | 映画(あ行)
『アイ・アムまきもと』
監督:タナダユキ
出演:阿部サダヲ,満島ひかり,宇崎竜童,松下洸平,でんでん,
   松尾スズキ,坪倉由幸,篠井英介,宮沢りえ,國村隼他
 
109シネマズ箕面にて、前述の『マイ・ブロークン・マリコ』の次に。
 
リメイクだったんですか、これは。
オリジナルの『おみおくりの作法』(2013)も観ましたけれど、
イメージが違いすぎて、まさかリメイクだとは思わなんだ。(^^;
 
小さな市役所。
“おみおくり係”に就くたったひとりの職員・牧本(阿部サダヲ)の仕事は、
いわゆる孤独死した人を埋葬し、遺品を整理すること。
しかし、故人をきっちりと送り出そうとするあまり、仕事が遅れがち。
 
直属の上司(篠井英介)は牧本の特性を生かした職務だとして理解を示すが、
いつまでも遺体を引き取りにこない牧本に警察官(松下洸平)は怒る。
やがて異動してきた新任の局長からは、おみおくり係の廃止を言い渡される。
 
牧本の最後の仕事となったのは、
偶然にも牧本が入居する向かいのマンションで孤独死した蕪木(宇崎竜童)の案件。
警察の調べでは身寄りはいないとのことだったが、
蕪木をひとりでも多くの人で見送りたいと考えた牧本は、
蕪木の遺品の中にあったアルバムから彼ゆかりの地を探し出し……。
 
オリジナルで主演したエディ・マーサンもたいがい変ではあったと思いますが、
こちらの牧本はそれに輪をかけて変。
これは言っていいことなのかどうかわからないけれど、明らかな発達障害
相手との噛み合わない会話に笑ってしまうこと数回。
でもこの愚直だと感じる物言いがとても良いうえに、
彼が話す相手がみんな心根の優しい人だというのがいい。バカ局長を除いて。
 
死んじゃったら、そのバカ局長の思うつぼ。
おみおくり係が廃止になってしまうじゃあないかとガックリ。
 
葬儀は、所詮遺族のためのものだとは思います。
それでも、遺された人が気持ちの整理をつけるために、
亡くなった人への思いを伝えるために、
亡くなった人の思いを感じ取るために、必要なものなのかなって。

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