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『レッド・ロケット』

2023年05月16日 | 映画(ら行)
『レッド・ロケット』(原題:Red Rocket)
監督:ショーン・ベイカー
出演:サイモン・レックス,ブリー・エルロッド,スザンナ・サン,ブレンダ・ダイス,
   ジュディ・ヒル,ブリトニー・ロドリゲス,ツォウ・シンチン他
 
シネ・リーブル梅田にて2本ハシゴの2本目。
監督は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)のショーン・ベイカー。
 
AV男優のマイキーは、2,000本にのぼるポルノ映画に出演、
1,300人のAV女優と絡んだ経歴を持つが、今やすっかり落ちぶれて一文無し。
衣食住に困って17年ぶりに故郷テキサスの田舎町へと戻る。
 
マイキーが頼ったのは、まだ籍を入れたままの妻レクシーと義母リル。
家に入ることを拒否するふたりをなだめて泊まらせてもらうことに。
 
翌日から仕事を探しはじめたマイキーだったが、どこも雇ってくれない。
仕方なく近所に住むゴッドマザー、レオンドリアの指示のもと、マリファナを売りさばくように。
 
ある日、ドーナツ店を訪れたマイキーは、バイトの高校生ストロベリーの色気にやられる。
さっそく口説きにかかって成功、彼女と甘い日々を送るようになるのだが……。
 
ポルノスターがどう生きるのかが面白そうで、期待して観に行ったのですが、
マイキーが想定外のろくでなしで、最初から最後までイライラ(笑)。
だいたい、アラフィフの男が17歳の高校生に入れ込むところからしてキモい。
速攻でフラれろと思ったのに、ストロベリーがまたヤリマンで。
 
こんな夫を持ったレクシーも気の毒だと思いたいところ、彼女もたいがい。
そもそも昔、夫婦でポルノ映画に出るべく、故郷を去ったらしく。
手に職も何もないレクシーは、ネットで相手を見つけて売春するしかない。
彼女もまたまたヤリマンなんです。(^^;
 
とにかく、共感できる登場人物がひとりもいません。
唯一えらかったのは、かつての同級生で隣人のロニー。
軍人歴を詐称しているけれど、たぶん善人は善人。
マイキーのことなんか相手にしなければいいのに、ポルノスターだった彼のことを崇めているから、
車に乗せて買い物に連れて行ってやったり、マイキーの自慢話を聴いてやったり。
挙げ句の果てにこんなことになって、マイキーの罪をかぶる。えらいけどバカですね。バカ。
 
口先だけのダメ男は、何があってもそのまんま。
そんな立派なイチモツをお持ちならAV業界にいるほうが稼げたでしょうに。
なんといっても、AV男優の数はAV女優よりもずっと少ないですからね。
まぁ、ギャラはAV女優ほどないと聞きますから、やっぱりツライか。
 
おぉぉぉ、主演のサイモン・レックスって、ゲイポルノに出演経験のある本物のAV男優なのか!
いま調べて知りました。

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