夜な夜なシネマ

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『ブラック・リッジ』

2021年03月25日 | 映画(は行)
『ブラック・リッジ』(原題:Let It Snow)
監督:スタニスラフ・キャプラーロフ
出演:イヴァンナ・ザクノ,アレックス・ハフネル,ティナティン・ダラキシュヴィリ他
 
絶対しょうもないだろうと思いながらレンタルしてしまう、
それが雪山の話だったりすると、絶対スルーできないんですよ、私。
これはTSUTAYA DISCASでジャケットを見て即レンタル。
ウクライナ/ジョージア作品というところがまた変わっていていいでしょ。
 
“パシフィック・リム”のイヴァンナ・ザクノが禁断のゲレンデに踏み込んだことから、
凶悪な謎の殺人鬼に遭遇し、大雪崩の危機に見舞われるサバイバルホラー
ってなってるけど、そないに怖くないから(笑)。
ホラー苦手な私でも怖くなさすぎて笑ってしまうぐらい。
だいたい“パシフィック・リム”のイヴァンナ・ザクノっていうけど、
イヴァンナ・ザクノっていったい何役を演じた女優やねん。知らんっちゅうねん!
 
ジョージアのスキー場、フリーライダーたちが好むゲレンデ、ブラック・リッジ。
3年前、ここでスキーをしていた女児の死亡事件が起きる。
スノーボードで上から滑ってきたカップルの男性が女児に激突、
騒ぎになるのを恐れて女児をその場に置き去りにした結果のこと。
 
以来、ブラック・リッジでは不可解な現象が頻発するように。
滑りに行った客が何人も行方不明になった挙げ句、遺体となって発見される。
これ以上被害が出てはとブラック・リッジは進入禁止に。
 
アメリカからやってきたカップル、マックスとミア。
この旅行中にブラック・リッジでプロポーズを目論むマックスは、
ホテルのコンシェルジュが止めるのも聞かず、
ヘリコプターの操縦士にチップをはずんで強引に現地へ。
 
案の定、何者かに連れ去られたマックス。
ひとりぼっちとなったミアは、殺人鬼から逃げようと必死で……。
 
冒頭から不謹慎にも笑ってしまった。
だって、転倒した女の子を見下ろすカップルの女性が、
ちょっと見ただけで「大変、息をしてないわ!」って。
わかるんかい!その距離で、触れもせんと!
 
これも誰も観そうにないからネタバレすると、
というのか、犯人はそれしかないけれど、
娘を殺された親が復讐の鬼となってしでかしたこと。
男親のほうだと思ったら女親のほうだったのはちょっとびっくり。
女児の祖父もミアを助けようとしたがために殺されちゃいます。
 
バリバリB級以下なのに、マニアックな小ネタを盛り込みたがる。
カップルがホテルに到着したさい、「廊下に双子がいたりして」という台詞があります。
『シャイニング』(1980)に絡めた台詞なんですけれども、
誰がわかるねん、そんな台詞入れたかて、と思いました。
けど、よくよく考えてみれば、こんなC級作品を観る人は、
むしろそういうネタも拾う人なのかもしれません。
あ、これ、私もそうですよという自慢になりますか、もしかして!?

ロケーションだけは私好み。
まぁ、こんなサバイバルホラーがあったら絶対また観ますけどね。
だって、可笑しいんだもの。

数日前にラジオを聞いていたら、
コロナで学校の建築様式も変わるかもしれないというニュースが流れていました。
教室と廊下の間の仕切りを取っ払うとのこと。
そうなったらもう『シャイニング』のジャック・ニコルソンの真似はできませんね。(--;

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