夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『リボルバー・リリー』

2023年08月27日 | 映画(ら行)
『リボルバー・リリー』
監督:行定勲
出演:綾瀬はるか,羽村仁成,長谷川博己, シシド・カフカ,古川琴音,清水尋也,ジェシー,
   佐藤二朗,吹越満,板尾創路,橋爪功,石橋蓮司,阿部サダヲ,野村萬斎,豊川悦司他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
どういう話だか全然知らなくて、TVドラマの劇場版なのかなと思っていました。違うんですね。
長浦京の同名ベストセラー小説を行定勲監督が映画化した作品とのこと。
原作者の名前も私は初めて聞きまして、何も知らずすみません。(--;
 
舞台は1924(大正13)年の東京。
明治期に各国の要人を何十人も暗殺した伝説の殺し屋・小曾根百合(綾瀬はるか)。
今は東京の花街玉の井の銘酒屋で女将として慎ましやかに生きている。
 
ところがある日、郊外にある細見家という屋敷で使用人全員が殺される事件が起きる。
犯人は百合のよく知る筒井国松(石橋蓮司)であるとの報道で、
しかも国松はその事件を起こした直後に自決したというではないか。
国松がそんなことをするわけがないと、現地をひそかに訪れる百合。
と同時に、花街の顧問を務める弁護士・岩見良明(長谷川博己)に細見家の情報収集を依頼する。
 
すると、屋敷の主は投資家の細見欣也という男であり、
国家予算の10分の1にも当たる莫大な陸軍資金を彼が持ち逃げしたために、
陸軍が血眼になって欣也の行方を捜していたことがわかる。
 
現地から命からがら逃げてきた欣也の息子・細見慎太(羽村仁成)と出会った百合は、
欣也が慎太に「玉の井の小曾根百合を訪ねるように」と言われたと聞かされる。
自分とは面識のないはずの欣也がなぜ息子にそんなことを言い残したのか。
 
てな感じの物語でございます。
 
殺し屋だって服装にこだわれ。そう指導されてきた百合の格好を見るだけでも楽しい。
楽しいんですが、それだけの作品という気がします。(^^;
 
豪華キャストで、それぞれは魅力があります。
長谷川博己演じる岩見弁護士はものすごく頼りになるし、
陸軍、海軍それぞれの上官を板尾創路阿部サダヲ
テーラーの職人役の野村萬斎がシブい。わずかな出番しかないのに存在感抜群。
また、銘酒屋のスタッフで百合を強力に援護する奈加にシシド・カフカと、
さすがに「本当は17歳」というのはキツい(笑)琴子役の古川琴音もカッコイイ。
 
なのになぜこんなにもつまんのか。
いろいろと無理がありすぎるんです。
リリーなんて速攻で殺せるでしょうに、これで生き延びるって、ありえない。
そりゃまぁ、主役が簡単に殺されたら話にならないわけだけど、
ムリムリムリムリの連続で。呆気にとられるしかありません。
 
全部架空の話っぽいところ、阿部サダヲ演じる役だけが実在の山本五十六
彼はそれぐらい戦史のなかでキーパーソンだということなのですか。
 
戦いでは何も生まれない。平和な世の中を望み、そこに金を使おうとした欣也。
陸軍と海軍は金を取り合うけれど、海軍にすべてを委ねることにした百合は、
山本五十六にも銃を向け、金の使い道を問います。
納得できる答えがあったから、百合は慎太を山本に預けるのでした。
山本五十六についてはもうちょっと知りたくなる作品です。
 
それにしても結局オイシイとこどりなのは豊川悦司
そして最後に一瞬鈴木亮平が出てきて目を疑いました。得した気分。(^O^)
んー、見どころはそれぐらいか。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『高野豆腐店の春』 | トップ | 『遥かな時代の階段を』【4K... »

映画(ら行)」カテゴリの最新記事