『MEG ザ・モンスターズ2』(原題:Meg 2: The Trench)
監督:ベン・ウィートリー
出演:ジェイソン・ステイサム,ウー・ジン,ソフィア・ツァイ,ペイジ・ケネディ,セルヒオ・ペリス=メンチェータ,
スカイラー・サミュエルズ,シエンナ・ギロリー,クリフ・カーティス,フェリックス・メイヤー他
公開初日に109シネマズ箕面のScreenXにてレイトショーを鑑賞しました。
『MEG ザ・モンスター』 (2018)の続編。
前作も中国資本臭(すみません)がプンプンしていることになんとなく違和感がありました。
どういえばいいのかなぁ、中国人が多く出演しているのが嫌なわけではなくて、
「ハリウッド映画に中国が莫大な金を突っ込んで作らせてあげているんですよ」という威圧的なものを感じるんです。
でも私はジェイソン・ステイサムが好きだから、彼が見られたらそれでいいです(笑)。
原作はアメリカ人作家スティーヴ・オルテンのベストセラー小説で、原題は“The Trench”。
映画の原題の副題にもそれがちゃんと入っています。
絶滅したはずの巨大なサメ、“MEG(メグ)”ことメガロドンが人間を襲う、それだけの話です。
ジェイソン・ステイサムの役どころは潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラー。
海洋研究所“マナ・ワン”の所長ジウミン・チャンにその腕を買われ、マリアナ海溝深部の調査に協力することに。
しかし、海にはお宝がいっぱい。
女性投資家のヒラリー・ドリスコルは、マナ・ワンに投資していると見せかけて、
深海に眠るレアアースをひそかに掘り出していました。
ジウミンやジョナスをはじめとするマナ・ワンの面々にその事実がバレそうになったものだから、
ヒラリーはマナ・ワンのスタッフたちを残らず殺すように手下に命じます。
このヒラリーがとんでもなくいけ好かないオバハンで、はよ死ね!と思いながら観ていました。
当然、ヒラリーに雇われたスパイもマナ・ワンに潜り込んでいて、
こいつが善人のふりをしながら同僚たちを裏切っているのが腹が立つ。美人だから余計にムカつく(笑)。
圧壊のシーンでは、タイタニック号ツアーの潜水艇タイタンの事故を想像し、
現実にこんなことが起きていたのかと思うとかなり怖い。
映画の出来はというと、はっきり言って全然ダメ。
前作は中国臭がしつつも、メグがおりゃおりゃ〜と出てきて楽しかったけど、
本作ではメグの陰が薄れるほど、巨大なタコおばけが出てきたり、恐竜もどきが出てきたり。
サメの映画というよりは、単なるパニック映画になっています。
いや、まぁ、海洋パニックものということで、別に何が出てこようがええのか。
これらのワケわからんデカい生物がしゅるしゅるとやってきてビーチを襲い、
リゾート客を救うためにジョナスたちが奮闘するのでした。
ハリウッドと中国のギャグも噛み合わず、笑うというよりは失笑が漏れる。
ScreenXで観る醍醐味にも欠け、苦笑いしながら帰ってきました。
こんなに文句言いつつも、続編がさらに作られるならば観に行ってしまいそうです。
ところでハイチと名づけられたメグは結局しつけられているのですかね。
巨大ザメを手なずけるのは可能?