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『キングダム 運命の炎』

2023年08月04日 | 映画(か行)
『キングダム 運命の炎』
監督:佐藤信介
出演:山崎賢人,吉沢亮,橋本環奈,清野菜名,満島真之介,岡山天音,三浦貴大,杏,山田裕貴,
   高嶋政宏,要潤,加藤雅也,片岡愛之助,山本耕史,玉木宏,佐藤浩市,大沢たかお他
 
109シネマズ箕面にて。
 
言わずと知れた“キングダム”シリーズの第3弾。
エンドロールに差しかかる頃、心の中でまず叫んだのは「これで終わりとちゃうんかい!」。
てっきりこれが完結編だと思っていたら、まだ続くのですね。
 
これまでの話をあんまり覚えていないのですよね。
吉沢亮演じる秦王のボディダブル・漂と山崎賢人演じる信が幼なじみで、漂は死んじゃった。
信は調子の良い阿呆な若者かと思いきや、これがなかなか勘のいい奴。
いろいろありながらも秦王のために戦うようになり、
大沢たかお演じるキレ者の将軍・王騎からも可愛がられるようになる。
 
……てな感じで合ってますかね。
 
序盤からヤバイなと思ったんですよ。
なんか、戦いまくりなのかと思っていたら、少年時代の秦王がどうだったかという話が続く。
酷いいじめを受けていた彼が、秦王を継ぐに当たって町から呼び戻される。
しかし彼を町から連れ出して無事に秦に届けるのは大変なことだから、
浅利陽介が演じる闇商人の手を借りて決死の脱出劇を図るという。
 
こんな昔話が続いたら、本作で完結するわけがないやんか。
中盤まで影の薄い山崎賢人は、ほかの人が話しているときにどんな表情をすればいいのか、
ちょっと困っている印象を受けます。手持ち無沙汰というのかなんというのか。
 
歴史に疎い私としては、何が何だかさっぱりわからないけれど、それなりに面白いです。
とにかく全然眠くはなりませんから。
なぜこんなもっちゃりした喋り方を大沢たかおにさせるのかは第1弾から疑問でしたが、
王騎が打ち出す作戦はどれも面白くて、ほぉ、へぇと唸る。
 
これはテレビで観ても面白さは伝わりにくい作品で、大画面で観るべき。
その割に、絶対観たほうがいいよとも薦める気は起こらない。
もちろん続編も観ますが、どうよ、これ。
 
現時点では、同じ“キングダム”ならラース・フォン・トリアーの『キングダム エクソダス〈脱出〉』のほうが気になります。

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