夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『さらば、わが愛/覇王別姫』、ふたたび。

2014年04月20日 | 映画(さ行)
TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスポートの期限が切れ、
あらたにマイルを貯めるモードに突入。
しかしかなり疲れが溜まっているのか、このところ体調不良。

と言ってもそんなにしんどいわけではなく、
目のまわりだけがかぶれたように赤く、痒い。
記憶が飛ぶほど飲んだ先月の宴会で目が痛くなったのはこの前兆?

そんなわけで、現在の私の顔はまるで京劇メイクのよう。
なのに普通に出かけるなんて……と思わなくもないのですが、
だって、からだは元気だし、手湿疹のことを思えばなんちゅうことなし。

ちなみに、手のほうも完治とは行かず、
いまだに痒かったり血が出たりすることがありますが、
これも去年の今時分のことを考えれば天と地ほどの差。
保湿も何もせずに放置すれば数日で快復します。

京劇メイクのようだからというわけではないのですが、
先週のTOHOシネマズ西宮では“新・午前十時の映画祭”で『さらば、わが愛/覇王別姫』を上映中。
この日は甲子園へデーゲームを観にいく予定。
その前に2本観るのは無理なので、172分のこれを観てマイルを稼ぐことに。

10年ぶりに(しかも10年前はDVDで)観ましたが、
やはり劇場で観るのはいいものだなぁと『キネマの神様』を思い出し。

レスリー・チャンが美しいのはもちろんのこと、
彼の少年時代を演じたイン・チーが美しいことにあらためて驚きます。
そりゃこんなに綺麗だったら男色のオッサンに狙われるやろと。
彼は今も役者として活躍しているのかなと気になり、調べてみたら、
同じくチェン・カイコー監督の『花の生涯 梅蘭芳』(2008)に
女装のストーカー役で出演しているのだとか。観てみたい。

菊仙役だったコン・リーは健在ながら、もう五十路直前。
段小楼を演じたチャン・フォンイーは“レッドクリフ”以降はあまり見かけなくて寂し限り。
もう一花と言わず、二花も三花も咲かせてほしいものです。

観終わってからお弁当を買って阪急今津線に乗車、阪神に乗り換えて甲子園へ。
初戦と2戦目に勝利していたため、3タテは無理だろうと、この日は玉砕覚悟。
そうしたら榎田がまさかの好投で、関本サヨナラ打、勝っちゃった~。
体調不良もなんのその、ご機嫌で帰宅したのでした。あ~、楽しかった!

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『鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ』

2014年04月19日 | 映画(た行)
『鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ』
監督:FROGMAN
声の出演:FROGMAN,木の実ナナ ,本田翼,尾美としのり他

「TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞」を終えた当日、
TOHOシネマズ梅田別館アネックスで20:15からの本作を鑑賞。

フリーパスポートで鑑賞しようと上映スケジュールを見たら、特別料金のマーク付き。
あらら、これはフリーパスポートでは鑑賞不可の作品なんだと思ったら、
なんと全観客におごってくれるというキャンペーンだったのですね。
鑑賞料金無料だなんて、なんという太っ腹企画。

人気FLASHアニメ『秘密結社 鷹の爪』の劇場版第7弾とのことですが、
鷹の爪はピクミンなどと同じくTOHOシネマズで見かけるだけで、
作品としてちゃんと観たことがありませんでした。
今回は株式会社リクルートジョブズが運営する“タウンワーク”の人気キャラクター、
“ジョブーブ”とのコラボレーションなのだそうです。
劇場公開はジョブーブの“おごり”で無料なのですと。

最近のジョブーブの関心事は人間界における「仕事」。
仕事とはいったい何なのか、気になって仕方がない。
辛くしんどいものだと聞くが、やってみたい。そう考えたジョブーブは人間界へ。

就職活動してみるが、どこもへんてこな生き物ジョブーブを雇ってはくれない。
絶望的になっていたところ、鷹の爪団と出会う。
住むところもないだろうと、鷹の爪団がしばらく一緒に住まわせてくれることに。

鷹の爪団の総統は、スーパーの総菜売場でバイトしながら、
まったく関係のないチラシ配りのバイトもその場でしようとして解雇されたところ。
雇われるのは似合わない、ならば雇うほうになろうと、総統は一念発起。
悩んだ末にたどり着いた新事業とは……。

ハンドドライヤー調節事業だそうです。(^^;
ジョブーブが設定すれば、爽やかなイメージが湧き起こるハンドドライヤーに。
このアイデアを絶賛する大手家電メーカーの女社長とともにさらに凄い新製品を開発、
しかしライバル企業のスパイが邪魔しようとします。

なんという感想もないし、イマイチ笑えないですが、タダですから。
おごってくれてありがとうと言うべきでしょうね。
次回もお金を払ってまで観たいとは思わない気はしますけれども、DVDでならOKか。

しかし洗濯機その他電化製品の機能も持つハンドドライヤー、見てみたいがな。

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『LIFE!』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の33本目@梅田)(完)

2014年04月17日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
この日は『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』『大人ドロップ』を観たあと、
大阪ステーションシティシネマにて『リベンジ・マッチ』を鑑賞、
ふたたびTOHOシネマズ梅田へ戻って、この日の4本目、
そしてフリーパスポート鑑賞の最後の1本、『LIFE!』〈字幕版〉を観ました。

すでに字幕版と吹替版について書いたので、
3回目ともなると書くことがありません(笑)。
ただ、何度観ても好きなシーンは変わらないし、何度観てもイイ。

最初は冴えない中年男だったウォルター(ベン・スティラー)が、
冒険から帰ってきたときには汚くもいい男になっています。
“eハーモニー”のトッド(パットン・オズワルト)とハグするシーンもとても好き。
そして、ウォルターの母親(シャーリー・マクレーン)がやっぱりいい。

33本でどれがいちばんよかったかと聞かれると迷いますが、
どれがいちばん好きだったかと聞かれると迷わず本作と答えます。

よかったと思える作品のほうが多くて、腹立たしかったのは『抱きしめたい 真実の物語』ぐらい。
『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』も私的にはムリ!ですが、
好きな人がいても全然おかしくないと思えます。

フリーパスがなかったら絶対に観に行っていないであろう作品で、
新しい出会いというと大げさですが、「楽しかった、ありがとう」と言いたいのは、
『劇場版 世界一初恋 横澤隆史の場合』『劇場版 仮面ティーチャー』

そのほか、ここに改めて挙げなかった作品はどれもこれも良かったり楽しかったり。
主演男優賞を差し上げるとすれば、
ぶっちぎりで『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーに。
主演女優賞は『あなたを抱きしめる日まで』のジュディ・デンチと
『ウォルト・ディズニーの約束』のエマ・トンプソンに。

おそらく1ヶ月に劇場でこんなに観ることはもう生涯ないと思われます。
堪能しました。ありがとう!

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『大人ドロップ』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の32本目@梅田)

2014年04月16日 | 映画(あ行)
『大人ドロップ』
監督:飯塚健
出演:池松壮亮,橋本愛,小林涼子,前野朋哉,渡辺大知,
   馬渕英俚可,諏訪太朗,美波,香椎由宇,河原雅彦他

前述の『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』の終映時刻が12:35。
本作の上映開始時刻が12:30。
「時間が重なっておりますがよろしいですか」とわざわざ聞いてくれたけど、
この1ヶ月、予告編でイントロ当てクイズができるぐらい、同じ予告編ばかり観ています。
予告編が終わる頃、出入り口近くの端っこ席にそろりと。

本作を観る数日前に同監督の『風俗行ったら人生変わったwww』(2013)を観ました。
109シネマズ箕面での上映時に興味は惹かれましたが、
主役を演じた満島真之介の見た目がかなり苦手。すみません。
DVD化されたので即借りてみたものの、やっぱり苦手。
ただ、話自体は結構おもしろく(ところどころ寒いけど)、
ちょい役、ピザ配達人として登場する谷村美月が良かったこともあり、
より垢抜けているであろう本作には期待していました。で、アタリ。

高校3年生の男子、浅井由(池松壮亮)。
親友の岡田始(前野朋哉)が他の男子のパシリ役になっているのが腹立たしいが、
当の始は「あと半年の辛抱だから」と気に留めるふうでもない。

そんな始は女子ともまともに話したことがない。
同級生の入江杏(橋本愛)と野中春(小林涼子)が昼休みの音楽室で連弾する姿を眺めては溜息。
杏に想いをよせる始は、春といつも憎まれ口を叩き合っている由に、
ダブルデートを叶えるために取りはからってほしいと頼む。

ダブルデート当日、始の依頼で由と春は集合場所に遅れて行くことに。
その間に杏と話してみようと思う始だったが、
浅慮が杏の怒りを買ったうえに、怒りの矛先は由に向かう。

謝るきっかけがつかめず、口をきかないまま夏休みに突入。
ところが、杏が夏休み中に高校を辞めてどこかへ引っ越してしまうと知り……。

「厄介だけど愛おしい。甘酸っぱくもほろ苦い。
 それは忘れられないあの日の味」。これがキャッチコピー。

小学生の頃、転校生同士だったゆえによく話をした由と杏。
女子と話しているところを見られるのは恥ずかしいという男心から、
次第に言葉を話す機会もなくなってしまいました。
春とは普通にしゃべれるのに、杏とはなかなかしゃべれない。
撤去されることになった想い出の郵便ポストが切なさを表しています。

あの頃は確かに好きだった。けれどもそれはあの頃のこと。
今は誰のことが好きなのか、ちゃんと考えろと由に言っているかのような杏がたくましい。

何年先であろうと、どこで会ってもわかるよ、きっと。

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『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の31本目@梅田)

2014年04月15日 | 映画(た行)
『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』
監督:星野和成
出演:伊藤淳史,仲村トオル,桐谷美玲,松坂桃李,西島秀俊,戸次重幸,
   木下隆行,利重剛,加藤あい,名取裕子,栗山千明,生瀬勝久他

1ヶ月フリーパスポートの有効期限が切れる前日は、
ちょうどダンナの帰りが遅くなる日で、晩ごはんの支度不要だったため、
今年度はじめての有休を取ってTOHOシネマズ梅田へ。
未見の作品がほとんどなく、どれかもう一度観るか、
フリーパスは使えなくても他劇場で何か観るか、悩んだまま家を出発。

観ることが決まっていたのは未見の2本で、うち1本が本作。
“チーム・バチスタ”シリーズの原作はほぼ読んでいますが、TVドラマ版は未見。
映画版の『チーム・バチスタの栄光』(2008)と『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009)は観たけれど、
同じ役名でも演じる役者が異なっていて、
竹内結子と阿部寛のイメージが強かった私にとっては「へ~っ」。

東城大学医学部付属病院の特別愁訴外来担当医・田口公平(伊藤淳史)は、
厚生労働省のゴキブリ官僚と揶揄される白鳥圭輔(仲村トオル)とともに、
日本初の死因究明システムAi(死亡時画像診断)センター発足に向けて奔走中。
アメリカからマサチューセッツ医科大学の教授でMRI診断領域の第一人者、
東堂文昭(生瀬勝久)がやってきてAiセンター顧問に着任、
同時に今回の目玉である巨大なMRI“リヴァイアサン”が搬入される。

そんな折り、厚生労働省で白鳥の上司だった船橋直樹(中丸新将)が死亡。
発見者は船橋の妻(有森也実)で、彼女が海外から帰国すると、
船橋邸の地下室で直樹を含む医療関係者10人が倒れていたらしい。
9人はすでに息がなく、唯一の生存者・榊陽一(二階堂智)も意識不明。
東城大付属病院へと運び込まれるが、解剖しても死因がわからない。
東堂は設定を終えたリヴァイアサンで調べてみようと言う。

一方、まもなくオープンするAiセンターに脅迫状が届く。
内容から、白鳥に恨みを持つ医師・桜宮すみれ(栗山千明)の仕業ではないかと考える田口。
ちょうどAiセンターの取材に来ていた医療ジャーナリスト・別宮葉子(桐谷美玲)と親しくなり、
救命医・滝沢秀樹(松坂桃李)の幼なじみでもあるという彼女に、
田口はすみれの現在の居場所を突き止めてくれるよう頼むのだが……。

仲村トオルといえば、この間たまたま再放送で観たTVドラマ『棘の街』や、
大好きだった『空飛ぶタイヤ』が頭の中にあるので、
コミカルな演技をする人だというイメージが私にはあまりありません。
いつもと同じ声の出し方で、こんな弾けかたもするのですね。(^^)

TVドラマ版の延長に過ぎないといえば過ぎないのですが、それなりの楽しさ。
特に『ブラックペアン 1988』で泣かされた私としては、
その話も盛り込まれた終盤でやはり涙ぐんでしまい。
……フリーパスで観た映画でまったく泣かなかった作品が珍しいぐらい、泣き率高し。

阿部ちゃん演じる白鳥がとても気に入っていたので、
仲村トオルより阿部ちゃんのほうがいいなぁと思っていましたが、仲村トオルもアリですね。
嫌な奴バリバリが似合いすぎの生瀬勝久も最後はホロリとさせてくれて。

お互いの仕事に敬意を払う。そこが好きです。

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