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う~ん
自分の17歳のときってどうだったろう?
荒れてたなぁ
確実にやさぐれてたな
毎日まいにち、友人たちとバカ騒ぎしながら
心が暇でひまで死にそうだった
なにやってもつまんなくて、空虚で無意味で
友人たちに問題があるんじゃなく
問題は自分にあったのだ
簡単にいえば「鬱状態」だったんだと思う
自律神経もメチャクチャに壊れていたし
もともと好奇心は人一倍あったから、悪い遊びや新しい出会い
音楽映画小説、友情に恋愛と、目の前には面白いことだらけだったのに
ひとつひとつ手にとって夢中になりながらも、夢中になんかなりきれず
だけど「夢中のふり」をすることによって、なんとか平常心を保っていた感じ
自分は空虚なんかじゃないって、自分で自分をマインドコントロールしてた
平常心か、そんなもんなかったか思春期に(笑)
親からみれば、ただの「癇癪バクダン娘」でしかなかったろう
毎晩泣いてた気がする、ほんとによく泣いてた
人生に絶望してたって言ってもいい、ほんとに絶望してた
青春は「産みの苦しみ」、うんと苦しんで正解だと思う
苦しまなく通過する子は、たぶん後が地獄だろう
オットと車に乗っていて、拒食症の少女とすれ違った
ものすごい顔だった、死人色の顔は遠くからでも異常を感じるほどなのに
制服姿の彼女は、平然とスマートフォンを眺めながら陽をあびてテロテロ歩いていた
誰がみても生死の境の顔だった、そのことに本人は気づいてないのだろう(周りは別だが)
彼女ほどではないにせよ、青春ってつまりは崖っぷちってことじゃないかな
生きるか死ぬかの何回目かの選択中で、戦場で戦ってる最中なんだな
独りぼっちの孤独な戦士状態は、いくつになったって同じかもしれないけど
青春のそれは、「技も武器もない」うえに「逃げ場も選択肢もない非常に小さな戦場」
ってところがものすごく恐ろしい(もう2度と経験したくない)
そんなときに、「親の気持ち」だの「これからの将来だの」グチャグチャ煩く言って
瀕死の子供の背中にベタッと寄りかからないでほしい、1人で立ってるのも難しいのに
助けてくれないのなら、せめて離れててほしいな、重いから
彼女にもがんばってほしい