マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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櫟本和爾下神社オンダ祭

2008年03月10日 09時02分54秒 | 天理市へ
2月に入ると大和各地の多くで農耕予況行事であるおんだ祭が行われる。

天理市櫟本町、治道の杜に鎮座する和爾下神社では毎年2月1日に行われている。

早朝、高品(たかしな)、市場、膳史(かし)、瓦釜(かわらがま)、四壷(しのつぼ)、南小路(みなみこおじ)の櫟本六郷の代表者である六総関係者が集まってくる。

拝殿には神饌とともに牛面、カラスキ、マンガン、スキ、クワなどの農具や松苗、ネコヤナギの木束を供える。

牛玉宝印を刷った祈祷札を松苗に括り付けたものを拝殿前床に供えると、参拝者も含めて拝殿に上り祈年祭が始まる。

祓えの儀、祝詞奏上、田主と牛男の玉串奉奠などの神事を終えたら境内に設えたおんだ場に移る。

宮司が切麻(きりぬさ)を蒔いて四方を清めたあと、はじめに、田主は角地に牛玉宝印の祈祷札を付けた松苗を挿して水戸祭りを行う。

スキを手に持って四方を畦塗り。

牛男が登場すると、巧みに牛を操りカラスキで荒起こし。

クワやマンガンで苗代田を整えたあと、籾ダネを蒔いて一連の御田植え祭りが終わる。

芽映えがいいことから豊作を願うネコヤナギと松苗は、ひと束に括り六総に配られる。

(H20. 2. 1 Kiss Digtal N撮影)